【業界3位の経験者が解説】Web系広告代理店に就職するメリットとデメリット

Web系広告代理店に就職するメリットとデメリット
  • 2020.05.26

Web系の広告代理店に興味がある人:広告やマーケティングに興味があるので、広告代理店への就職を考えてる。ただ、電通や博報堂などの総合広告代理店はCMや新聞広告など、何をやっているのか多少は分かるが、Web系の代理店だとよく分からないし、働くイメージも湧いていない。Webサイトを作ってるの?

という疑問に、インターネット広告業界で3位(*)の株式会社オプトで働いた実体験を元に、お答えします。なお、今回の記事ではWeb系広告代理店に就職するメリット・デメリットという形で情報をまとめました。

2018年最新版!ネット広告代理店ランキング | 広告就活・転職メディアADvice(アドバイス) 

 

インターネット広告・Webマーケティングは現代の成長産業

まず、こちらの図を見てください。

出展:世界の広告費成長率予測(電通)

世界の広告費が増加をし続けていく上で、媒体別(メディア別)のシェアはデジタルが35.6%(2017年)から41.1%(2019年)に増加して、ついにテレビのシェアをデジタルが超える予想が出ています。

 

Web系広告代理店に就職するメリット

まず、箇条書きでまとめて、後半で詳細を説明します。

メリットまとめ

  • 成長産業
  • 若さが有利、未経験者歓迎
  • 風通しが良く、人間関係が固定しない
  • 独立・引き抜きが多い
  • 専門的なスキルが身につく

 

メリット① 成長産業

成長産業

最初に説明したように、インターネット広告の業界は成長産業です。右肩上がりの業界には優秀な人、投資、注目が集まるので、若くして結果を出しやすいです。成長産業の反対は斜陽産業と言いまして、現代では印刷、出版、音楽、アパレル産業などが斜陽産業とされがちです。

斜陽産業であっても成功している会社や人物はもちろんいますが、こだわりがなければ成長産業で働いた方がうまくいく可能性は高まります。

 

メリット② 若さが有利、未経験者歓迎

「インターネットという新しい産業に携わるなら、デジタルネイティブと呼ばれる若い世代の方が発想が豊か」という基本的な考えがあるため、Web系広告代理店においては若さが有利になる傾向があります。一方で古い産業であるメーカーや出版などは、経験が重要とされるため、若手の間は下積みが続きます。

 

メリット③ 風通しが良く、人間関係が固定しない

株式会社オプトに勤めていた2013-2014年頃は平均的な勤続年数が2年でした。また、競合他社や他業種からの転職も非常に多く(僕もガス会社からの転職です)、社員がどんどん入れ替わるので人間関係が固定せず、爽やかな社風でした。

未経験からのWeb業界からの転職については、「【経験談】未経験でもWeb業界の上場一部企業に転職ができます」の記事に詳しくまとめました。

 

メリット④ 独立・引き抜きが多い

常に人不足なインターネット系広告業界は、ビジネスチャンスを見つけて起業したり、フリーランスとして独立したり、クライアントに引き抜かれることが日常茶飯事です。

独立した後も所属していた会社と新しい仕事をすることや、転職後に元の会社に戻る出戻りにも寛容な会社が多く、社長・上司の理解があります。

 

メリット⑤ 専門的なスキルが身につく

成長産業で若手が多いということは、若い人に渡される権限や裁量が大きくなります。そのため、若いうちから大きな仕事をガンガン進めるので、他業界の同世代に比べると圧倒的に高い水準のスキルが身につきます。

 

Web系広告代理店に就職するデメリット

デメリットまとめ

  • 変化が早く事業内容が次々と変わる
  • クライアント至上主義
  • 勉強すべきことが多い
  • 競合が多い

 

デメリット① 変化が早く事業内容が次々と変わる

変化が早く事業内容が次々と変わる

Web系広告代理店に就職するデメリットとして、業界の変化が早いため、事業の内容が次々に変わることが挙げられます。例えば、僕が働いていたオプトは、広告計測ツール→ディスプレイ広告→運用型広告→リアルタイム広告と次々とメイン事業を変えて、会社を大きくしてきました(言葉の意味は分からなくてOKです)。

そのため、事業内容にこだわって入社すると業界変動の時に取り残されます。「インターネット全般が好きだから、どんどん新しいことをやりたい」くらいのマインドの人の方がうまく変化を楽しめますね。

 

デメリット② クライアント至上主義

広告代理店はユーザーではなく、クライアントからお金をもらいます。広告代理なので、クライアントのマーケティングをサポートしたり、広告を代わりに制作・運用することが仕事の中心です。そのため、最終的な決断はクライアントに委ねられます。

 

デメリット③ 勉強すべきことが多い

変化が多い産業であることは、会社だけではなく社員にも変化に追いつく勉強を求めます。そのため、Web系の広告代理店は勉強家な人が多く、社内での勉強会に参加するのは当たり前で、社外でセミナーやワークショップに参加することもよくあります。

 

デメリット④ 競合が多い

インターネット広告は成長産業ですから、他事業をメインにしている会社もどんどん参入してきます。また、テレビというメディアを独占しているテレビ局や、商品の製造に設備が必要なメーカーと比べて、広告代理店を立ち上げるには特別な条件がありません。

 

Web系広告代理店に就職する流れ

ここまで読んでいただきありがとうございます。最後に、Web系広告代理店に就職する方法がですが、最短での就職を目指すなら下記の2つを同時並行することになります。

 

まず、転職サイトに登録し、転職エージェントに相談する【簡単】

転職サービスはたくさんあるので、使いやすいものをバランスよく下記にまとめました。

リクナビNEXT / 求人一覧が載っているので、自分で申し込む
Switch / 企業からIT業界のオファーが届く逆求人型
リクルートエージェント / 転職エージェントが給与交渉や面接対策してくれます

 

次に、Web系の広告代理店で働いている友人に話す【難しい】

転職サイトへの登録が終わったら、すでに代理店で働いている友人を探して、就職を考えていることを伝えます。どの代理店も人材不足なので、あなたが魅力的なら割とすぐに人事部に繋いでくれます。

ただ、人脈がない中で代理店勤務の人を見つけるのは難しいので、いなければ無理しなくて大丈夫です。友人経由はあくまでもオプションと考えてください。

 

今回の記事は以上です。内容について質問がある場合は、Twitterでリプライしていただければ回答します。

スキルと仕事を組み合わせて「何者か」になるスラッシュワーカーズ

slash-workers

自由に自分らしく働くためには「スペシャリストになるしかない」と思っていませんか?それは間違いです。会社の寿命が短く、人間の寿命が長くなる中、1つの仕事だけで人生を支えることは難しくなりました。

これからは好奇心旺盛で飽きっぽく、器用貧乏でゼネラリストが必要とされる時代です。複数の職種を同時並行するスラッシュワーカーが増えています。

仕事の数が多いことはコロナ禍のような危機に強く、嫌になったら辞められる自由が手に入ります。これからの働き方を先取りしてみませんか?