コンバージョンを最大化に必要な12の用語を解説【Webマーケティング】

コンバージョン最大化
  • 2020.04.27

Webマーケティング初心者向けに手法を解説するシリーズの第4弾です。ムロヤさん(@rmuroya)が作成したマーケティングスキルマップに沿って、ユーザー理解データ・ドリブンユーザー獲得→コンバージョン最大化→リテンション→制作・技術と進みます。

今回はコンバージョン編。コンバージョン(Convesion・略称CV)とは直訳で「変換」を意味し、Webマーケティングの領域では、商品の購入やサービスの申し込みなど最終的な目標地点を示す言葉です。

そのため、コンバージョンを最大化する=売り上げを最大化する、と読んでOKです

 

マーケティングスキルマップ

マーケティングマップ

» 元サイト:マーケティングに強くなる「スキルマップ」を作ってみた

こちらがマーケティングのスキルマップです。マップ左上がユーザー理解、右上がデータ・ドリブン。左下から右下に向かって、ユーザー獲得→コンバージョン最大化→リテンション→制作・技術と各領域に必要なマーケティングスキルが掲載されています。

 

それでは本題のコンバージョン最大化の施策について、スキルマップの用語を説明する形で解説します。

 

Webマーケティングにおけるコンバージョン最大化の手法

コンバージョン最大化

ピンクの枠で囲ってある部分がコンバージョン最大化の領域です。

 

コンバージョンに関する専門用語の解説

  • CV / CVR
  • UI
  • UX
  • IA
  • CRO
  • LPO
  • EFO
  • CTA
  • サイトスピード
  • Web接客
  • レコメンド
  • ホワイトペーパー

上記のコンバージョン最大化関連の専門用語について説明します。ユーザー獲得の用語に比べると、概念的な用語が多いです。

 

CV /CVR

CVとは「Convesion(コンバージョン)」の略で、商品の購入やサービスの申し込みなど最終的な目標地点を指し、CVRとは「Conversion Rate(コンバージョン率)」の略で、ユーザーがコンバージョンに至る確率のことです。

 

UI / UX

UIとUXは混同しがちなので、まとめて解説します。UIは「User Interface(ユーザーとWebサイトの接触面)」の略、UXは「User Experience(ユーザーがWebサイトを通して得る体験)」の略です。

UIはサイトのデザインや使い勝手、分かりやすさなどで語られますが、UXはUIの領域に加えて、商品のクオリティや商品が届くまでのスピード、カスタマーサービスの丁寧さなどユーザーに関わる、あらゆることを含みます。

 

IA

IAとは「Information Architecture(情報アーキテクチャ)」の略で、UI / UXの領域でユーザーにとって必要な情報を整理し、分かりやすく配置する際に活用される考え方です。

情報を整理するプロセスを理解することで、確証を持ってUIを決めることができるので、Webデザイナーだけではなく、WebディレクターやエンジニアにもIAに関する知識が必要とスキルとなってきました。

書籍で勉強するなら「IAシンキング」が入門書としてオススメです。

CRO

CROは「Conversion Rate Optimization(コンバージョン最適化)」の略で、次に紹介するLPOやEFO、Web接客などが具体的な施策です。

 

LPO

LPOは「Landing Page Optimization(ランディングページ最適化)」の略で、ランディングページとは広告や検索結果を経由して、ユーザーが最初に訪れた(ランディングした)Webページのことを指します。

ユーザーを適切に獲得できていても、なかなか売り上げや申し込みににつながらない場合、ランディングページを改善することが必要です。

 

EFO

EFOは「Entry Form Optimization(入力フォーム最適化)」の略で、購入を決意してもフォーム入力の途中でユーザーが離脱してしまうのを防ぎます。

EFOの代表例としては

  • 入力項目を減らす
  • 入力ミスを分かりやすく表示する
  • 入力例を記載する

などがります。

 

CTA

CTAは「Call To Action(行動喚起)」の略で、Webサイトに訪れたユーザーを狙いの行動に誘導するためのボタンやテキスト、画像、デザインなどを指します。

例えば、無料会員登録、メルマガ登録、お問い合わせボタンなどはCTAになります。

 

サイトスピード

サイトスピードはそのままの意味。Webサイトが表示されるスピードのことです。コンバージョン最大化の領域でサイトスピードが取り上げられる理由は、サイトスピードが1秒遅くなると、CVR(コンバージョン率)が7%下がるからです。

 

Web接客

Web接客はWebサイト上でも実店舗と同じような接客をすることで、コンバージョンを最大化しようとする試みです。最もよく利用されるWeb接客はサイト上に現れるチャットのウィンドウです。

「お困りのことはありますか?」などの文言が表示されたチャットボックスに入力することで、担当者やbot(自動応答のロボットのこと)から返信が届きます。

 

レコメンド

レコメンド(recommend)は推薦、という意味で人気の商品や見ている商品の関連商品などを表示することで、購入を促す仕組みです。

 

ホワイトペーパー

ホワイトペーパーとは、元々は政府機関や調査機関が発行する「白書・公式文書」を意味していましたが、Webマーケティングの領域では主にPDF形式で作られたドキュメントのことを指します。

ホワイトペーパーは市場分析や技術解説、ノウハウの共有や導入事例の紹介などをテーマにし、Webサイトからダウンロードできるようになっています。

ホワイトペーパーは商品やサービスのPRだけではなく、ダウンロードの際に情報の入力を必須にすることで顧客情報の獲得を目的としている場合もあります。

 

コンバージョン最大化の方法

  • サイト全体:UI、UXやIAを元にしたサイト改善、サイトスピードの向上
  • ページ単位:LPOやEFO、CTA、Web接客に注目してユーザーの離脱を防ぐ
  • 購入単価や回遊率の改善:レコメンドの活用、UIの改善
  • ユーザーの情報獲得:ホワイトペーパーの作成と配布

コンバージョン最大化の方法を領域ごとにまとめると上記になります。Webサイトのあらゆることがコンバージョンには関わってきますが、Webマーケティングでは効果を計測することができますから、1つずつ地道に改善していくことが大切です。

 

コンバージョンを最大化に必要な12の用語 | まとめ

本記事ではWebマーケティングの初心者向けにコンバージョン最大化の領域でよく用いられる専門用語とコンバージョン最大化の方法について解説しました。

コンバージョンを増やすために、直感や思いつきでの変更ではなく、狙いを持ってWebサイトを運用しましょう。そのためには、ユーザー理解やデータ・ドリブンがまず必要です。そして、ユーザーを獲得し、獲得したユーザーを適切に誘導するという流れ。

それぞれに関して、基礎知識をまとめたので自信がない方はご覧ください。