YouTubeの大ブームで、Webマーケティングで使うSNSやブログなどの組み合わせが変わりました。本記事ではマーケティングにおける「ファネル」という考え方をベースに、YouTubeとSNSの役割分担と使い分けについて解説します。
ファネルとは
ファネルとは日本語で漏斗(ろうと)のことで、液体を容器に移す時に使われる逆三角錐の形をした器具です。マーケティングにおいては、ターゲットがゴールに向けて行動を変えていく状態を表すフレームワークとして用いられます。
パーチェスファネルとインフルエンスファネルを組み合わせる
マーケティングにおけるファネル、と言えば顧客が、認知、関心、検討、購入と段階を進むにつれ減少していく状態を図式化した「パーチェスファネル」でした。
しかし、SNSやインターネットの普及により、購入後の継続や紹介、拡散の行動がマーケティングに影響を与えるようになり、購入後の顧客行動を「インフルエンスファネル」として図示する考え方が生まれました。
本記事では、パーチェスファネルとインフルエンスファネルの2つを組み合わせた「ダブルファネル」をベースにYouTubeやSNS、ブログやnoteなどの組み合わせを解説します。
YouTubeやブログ、SNSをファネル内で分類
まず、無料で視聴者や読者、フォロワーとコミュニケーションをするYouTube、ブログ、各種SNS(Twitter、Instagram)をダブルファネル内の役割に応じて分類します。
それぞれの得意分野を生かす形で配置すると、パーチェスファネル上での役割が認知や興味に集中していることが判明しました。また、インフルエンスファネルにおいては、紹介・発信の際にSNSが利用されます。
メールマガジン、note、LINE@などを追加
YouTubeやSNSだけではパーチェスファネルを満たすことができなかったので、近年のWebマーケティングで用いられるメールマガジンやnote、さらに無料体験やホワイトペーパーなどの鉄板手段をファネルに加えました。
なお、インフルエンスファネルの「継続」に加えた「アップセル」というのは、より高いものを買ってもらうことを意味します。
ファネル内の役割ごとにKGI、KPIを作成
ファネル内で各ツールの役割分担ができたので、役割に応じてKGIやKPIを設定します。なお、KGI・KPIについて分からない人は別記事「」を先に読んでください。
先にファネルによって役割を決めておかないと、KGI、KPIとする項目が変動します。例えば、認知におけるTwitterのKPIはアカウントのフォロワー数やimpression数ですが、紹介におけるTwitterのKPIはハッシュタグの投稿数になります。
認知:Twitter、Instagram
KPIはフォロワー数、impression数
興味:YouTube、ブログ
KPIは再生数、総再生時間、PV数、UU数
検討:メールマガジン、note、LINE@
KPIは登録数
購入:商品販売
KPI(KGI)は売上数と売上金額
継続:アップセル
KPIは顧客単価
紹介:Twitter、Instagram
KPIは商品名や会社名などの言及数
ファネルの角度を意識する
最後に、ファネル全体の使い方ですが、認知→関心、関心→検討と進む、転換率の高低と、顧客のボリュームによって、ファネルの大きさと角度が変化します。
企業単位でのマーケティングであれば目標とする売り上げも大きくなるので、顧客ボリュームが大きいところに対して、マーケティングで働きかけ、顧客を絞り込みすぎないためファネルの角度は小さくなります。
一方で、個人や少人数の組織でのマーケティングなら、転換率の高さを優先して認知の段階で顧客を絞り込み、急角度のファネルとなるように試みることが可能です。
YouTubeとSNSの最適な組み合わせをマーケティングファネルで解説 | まとめ
本記事では、YouTubeとSNSの最適な組み合わせをマーケティングファネルで解説しました。YouTubeに限らないWebマーケティングの全体改善については、「Webマーケティング初心者に有料で伝えている15のこと」の記事が助けとなるはずです。
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