ビギナー向け!Webマーケティングを攻略する

ビギナー向け!Webマーケティングを攻略する
  • 2020.04.27

Webマーケティングを攻略します。ビギナー向けにまとめたので、シンプルにまとめましたが知識量としては十分です。Webマーケティングで結果を出すためには、9つの単語と3つの計算式を使って、ユーザー分析→施策実行→データ解析を繰り返すのが基本です。

 

Webマーケティングで絶対に覚えるべき9つの単語

  • impression(インプレッション)
  • Click(クリック)
  • CTR(Click Through Rate・シーティーアール)
  • CV(ConVersion・コンバージョン)
  • CVR(ConVersion Rate・シーブイアール)
  • LTV(Life Time Value・エルティーブイ)
  • KGI(Key Goal Indicator・ケージーアイ)
  • KSF(Key Success Factor・ケーエスエフ)
  • KPI(Key Performance Indicator・ケーピーアイ)

Webマーケティングを攻略するためには、上記の9つの単語と意味は必ず覚えてください。マーケティングの本場はアメリカなため、日本で使われているマーケティング用語は英語が中心ですが、意味は簡単です。

本来はインターネット広告で用いられる言葉でしたが、現在は広くWebマーケティングで使われるようになりましたね。

 

  • impression:コンテンツ(記事やバナー)の表示回数のこと。略称imp(インプ)
  • Click:impressionしたコンテンツがクリックされること
  • CTR:impressionしたコンテンツがクリックされる割合(CTR = imp / click)
  • CV:コンテンツの目標地点のこと。購入や問い合わせ、資料請求などが一般的
  • CVR:コンテンツを経由してコンバージョンする割合(CVR = CV / click)
  • LTV:ユーザー1人当たりの生涯売り上げ(LTV = 購入単価×購入回数×継続率)
  • KGI:ゴールを定量的に示した指標。ビジネスの場合は売上か利益がほとんど
  • KSF:KGIを達成するための要因
  • KPI:KGIを達成するための定量的な指標

以上です。それぞれの単語が組み合わされて説明がなされるので、1つ1つ理解していきましょう。Web系広告代理店に入社したら、初日の研修で単語を覚えます。

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Webマーケティングで成果を計算する3つの式

Webマーケティングの計算式はこちらの3つしか使いません。

  • CV数:impression × CTR × CVR
  • 売上:impression × CTR × CVR × 購入単価
  • LTV:impression × CTR × CVR × 購入単価 × 購入回数 × 継続率

広告代理店で働くなら、他にもROASやROIなどの計算式を使いますが、初心者は不要です。

 

単語の意味があやふやな人に向けて、日本語でも記載します。

  • 購入数:サイト訪問者数 × クリック率 × 購入率
  • 売上: サイト訪問者数 × クリック率 × 購入率 × 購入単価
  • 総売上:サイト訪問者数 × クリック率 × 購入率 × 購入単価 × 購入回数 × 継続率
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計算式の使い方

基本的にすべてのマーケティングは、売上を増やせばOKです。そして、売上の計算式は、4つの数字で構成されています。

売上:impression × CTR × CVR × 購入単価

そのため、売上を増やすためには、impressionかCTRかCVRか購入単価を上げれば達成です。そして、それぞれの項目に対して、たくさんの方法(施策、と呼ばれることが多い)があります。

 

Webマーケティングの流れ

Webマーケティングは、ユーザー分析→施策実行→データ解析の繰り返しです。もっと簡単にまとめると、

  1. 商品やサービスを購入してくれる人を想像する(ユーザー分析)
  2. 購入してくれそうな人を集める(施策実行)
  3. どんな人が購入してくれたか確認する(データ解析)
  4. 実際に購入してくれた人を元に、次に購入してくれる人を想像する(ユーザー分析)
    (以下、繰り返し)

こうなります。

 

Webマーケティングに限らず、あらゆるマーケティングはこの流れですね。それぞれのポイントでやることをもう少し詳しく解説します。

 

ユーザー分析

現状と理想・課題・問題を整理する

Webマーケティングをスタートする前に、全体の整理を少しだけしましょう。「現状・理想・問題・課題」のフレームワークを使って、どうなればWebマーケが成功したと言えるのか、現状を理想に近づけるための課題を探します。

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ペルソナ設定

ユーザーを分析をするためには、まずは商品を買ってくれるであろう顧客を想像します。適切なペルソナを元にしてマーケティングを考えることで、正しい施策を考えられます。

たまに「自分のお客さんのことは十分に分かっているから、わざわざペルソナにするまでもない」とペルソナ設定を飛ばす人がいますが、勘でマーケティングが成功しても、新商品や新サービスになったら再現できないので、丁寧に進めてください。

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カスタマージャーニーを作る

Webに限らず、マーケティング活動は「買ってもらう」だけではありません。顧客が商品や会社を「認知」する、「興味」を持つ、競合と「比較」される、そして「行動」する、という購買行動の流れの中に働きかけることで、マーケティングの成果を最大化します。

この流れを旅に例えて、カスタマージャーニーと呼びます。

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施策を実行する

集客

ユーザー分析の結果を元に、行動を開始します。まずは、顧客をWebサイトやECサイトに集めましょう。Webマーケティングの場合は11種類の集客方法があります。

 

  1. Organic Search(自然検索)
  2. Paid Search(有料検索)
  3. Social(ソーシャルメディアからの流入)
  4. Referral(サイト外からの流入)
  5. Direct(直接の流入)
  6. Other Advertising(その他の広告)
  7. Email(メールからの流入)
  8. Affiliates (アフェリエイトからの流入)
  9. Display(ディスプレイ広告の流入)
  10. Notset(流入計測不可)
  11. Other (その他)

 

販売している商品や会社の特性によってどの手段を採用するかは変わりますが、予算が少なくて時間をかけてでも、安くWebマーケティングをしたい場合は、自然検索、ソーシャルメディア、リファーラルの3つがメインの集客手段になります。

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コンバージョン

次に、サイトを訪れた顧客が商品を購入する(コンバージョンする)ように促します。

サイトのデザインや使いやすさ、表示スピードや購入への分かりやすさなど、多くのことがコンバージョンには影響しますが、Webマーケティングの良いところは「購入しなかった理由」が推察しやすいことなので1つ1つ改善すればOKです。

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リテンション

ビジネスで成功したければ、新規の顧客よりも、既存の顧客を大事にすべきです。理由は「新しい顧客を獲得するよりも、既存の顧客にもう一度利用してもらう方が簡単だから」です。

最近だと、SpotifyやAmazonPrimeなどの月額制サービスの普及で継続利用の重要性がよく語られます。

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データをチェックする

KGI・KSF・KPI設定

施策を実行したら結果がどうだったのかデータをチェックしますが、どのデータを見るか?についてはKGI、KSF、KPIを元に決めます。KGIはビジネスの最終的なゴール、KSFはKGIを達成するための要因、KPIはKSFを定量的・計測可能な形にしたものです。

 

Google Analyticsでデータ解析

一般的なWebサイトやアプリの場合は、Googleが提供しているGoogle Analytics(通称:GA)でデータの計測と解析をします。無料ツールですが、使いこなせれば超高機能なので、大規模なサービスやサイトを運営しない限りはGAだけで十分です。

 

ビギナー向け!Webマーケティングを攻略する | まとめ

ビギナー向けのWebマーケティング攻略方法は以上です。もう少し知りたいという方はマーケティングスキルマップをベースにした勉強か

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