文章に自信はありますか?正しい文章や、分かりやすい文章について悩んでいるなら、続きをご覧ください。本記事では、「文章のこと分かってるな!」と思わせるポイントを過去8000記事を編集した経験をもとに解説します。
英数字の半角、全角が統一されている
英数字が半角なのか、全角なのかはサイトによってルールが異なります。ただ、一般的には「英数字はすべて半角」で統一されていることが多いです。
正しい:10,000円
間違い:10000円
こんな感じです。ちなみに、数字の桁が多い場合は、3桁ごとにコンマ「,」をつけておくと、なお良いですね。
約物の半角・全角は統一されている
約物とは文字や数字以外の記号のこと。具体的には、句読点・かっこ類・感嘆符(!や?)などです。英数字と同様に、役物の半角、全角も迷いますが、一般的には「役物を1つだけで使用する場合は全角。2つ続けて使う場合は半角」となっていることが多いです。
- 「!?」や「??」は半角
- 「!」や「?」は全角
こうなります。ちなみに、感嘆符を文末に使用する場合は、後ろに半角スペースを空けるのが正しい使い方です。サイトごとにルールが異なるので、絶対ではないのですが。
WebやWHOなどの省略表現が正しい
インターネットのことを表すWebは「World Wide Web」の一部なので、最初のみが大文字。WHOは「World Health Organization」の省略なので、すべて大文字です。
WTO「World Trade Organization・世界貿易機関」やNATO「North Atlantic Treaty Organization・北大西洋条約機構」など、省略は大文字になるのがルールです。
3点リーダーを使いすぎない
3点リーダーとは「…」これです。ライティング初心者は、余韻を出すために3点リーダーを使い続けますが、小説やエッセイでもないビジネス文章の場合、3点リーダーで余韻を作るのは(笑)と同じくらい違和感があります。
ちなみに、3点リーダーは2つ続けて「……」と使うのが正しい使い方です。ますます、使いづらくなったはずなので、3点リーダーを雰囲気のために使うのは止めましょう……..
これです。
かぎ括弧「」と二重括弧『』の使い分け
特別なルールが設定されていなければ、
- かぎ括弧「」は、会話や固有名詞の強調
- 二重括弧『』は、映画や本のタイトル
という使い分けです。
文末表現を工夫してる。ですます、だけじゃない
日本語の文末表現は大きく分けると「ですます調」と「だである調」の2種類ですが、細かくは体言止めや用言止め、推量や疑問、伝聞などがあります。
体言とは名詞や、代名詞。用言は動詞、形容詞、形容動詞のことです。
漢字の閉じ開きが適切
言葉を漢字にすることを「閉じる」、ひらがなにすることを「開く」といいます。これは漢字か?ひらがなか?正解がないので、とても悩むのですが、迷ったら「開く」でOKです。
ちなみに、目安となるのは下記の3点。
- 補助動詞は開く(例:お金を頂く→お金をいただく)
- 一般的ではない漢字は開く(例:予め→あらかじめ)
- 難しい漢字は開く(例:爬虫類→は虫類)
これでも分からないけど、正解が欲しい!と思ったら「記者ハンドブック」が切り札です。「なんで、これ、ひらがなにしたの?」と聞かれたときに、根拠があれば一安心ですよね。
「文章のこと分かってるな!」と思わせるポイント | まとめ
「文章のこと分かってるな!」と思わせる、つまり誰が見ても違和感の少ない文章のポイントは以上です。より詳しく知りたい人は、下記の3記事(編集、校閲、校正)のチェックリストをご覧ください。
スキルと仕事を組み合わせて「何者か」になるスラッシュワーカーズ
自由に自分らしく働くためには「スペシャリストになるしかない」と思っていませんか?それは間違いです。会社の寿命が短く、人間の寿命が長くなる中、1つの仕事だけで人生を支えることは難しくなりました。
これからは好奇心旺盛で飽きっぽく、器用貧乏でゼネラリストが必要とされる時代です。複数の職種を同時並行するスラッシュワーカーが増えています。
仕事の数が多いことはコロナ禍のような危機に強く、嫌になったら辞められる自由が手に入ります。これからの働き方を先取りしてみませんか?