日本でも働き方改革の進行でリモートワーカーの導入率が56.4%になりました(*1)。とは言っても、リモートワークの実施は会社も社員も悩んでいます。
僕のリモートワーク歴は5年になりました。主に海外でのリモートワークなので、興味を持ってもらえることも多いです。そこで本記事ではリモートワークについてよく聞かれる疑問に答えます。
*1 総務省|平成30年版 情報通信白書|広がるテレワーク利用
リモートワークぶっちゃけどう?
ぶっちゃけ、想像よりしんどいです。リモートワークで働く人って2種類いて
- 能動的リモートワーカー(好きな場所で働きたいが理由のリモートワーカー)
- 受動的リモートワーカー(育児や出産、遠方の住まいなどが理由のリモートワーカー)
僕は前者です。旅行メディアの編集長という職業柄、少し受動的(仕事が理由)の部分もありますが、リモートワークへのモチベーションのメインは色々な場所に住みたいから、です。
受動的リモートワーカーの場合は、他に選択肢がなく、リモートワークをしないと仕事ができないので、環境を整えるはずです。能動的リモートワーカーは好奇心からスタートしているので、カフェやホテルなどwifiさえあれば様々な場所で仕事をしようとします。
- 能動的リモートワーカー:カフェやホテルなど働く場所が変わる
- 受動的リモートワーカー:自宅やコワーキングなど固定された場所
自分で選んでいても、働く場所が変わると慣れるまで時間がかかりますし、旅行×リモートワークをしていると旅行自体で疲れることもあるので、仕事ができる時間が減ります。
リモートワークを始めるまではオフィスに行くのが面倒だったのに、いざリモートワーカーになるとオフィスって便利だったなぁと羨ましく思います。なんたる矛盾。
リモートワークでどんな仕事してるの?
- 旅行メディアの編集長
- Webマーケティングのコンサルタント
- ブロガー
- ライター
他に、FMラジオのパーソナリティーもしていますが、こちらは東京で収録なのでリモートワークの合間でまとめて収録しています。
リモートワーク向けの仕事としては
- ライター(難易度:低)
- エンジニア(難易度:低)
- 動画制作者(難易度:低)
- ブロガー(難易度:中)
- コンサルタント(難易度:中)
- 経営者(難易度:高)
なども人気ですね。
» 参考:リモートワークが実現する6つの職種
リモートワークで仕事をし、生活していくことを目指す人にリモートワークが実現する6つの職種とそれぞれの難易度、実現に必要なスキルを紹介します。 ライター(難易度:低) エンジニア(難易度:低) 動画制作者(難易度:低[…]
1年かけてご覧いただいている個人ブログのアクセスが伸びてきたので、次はYoutubeを始めます。収録したぶんがあるので、編集しないと。
リモートワークのメリットは?
リモートワークを導入する個人へのメリット
- 好きな場所で働ける(主に満員電車や渋滞が避けられることへの言及)
- 仕事の生産性を上昇させる余地が多い
- 在宅勤務や移動時間の短縮など働き方に幅が出る
- 服装自由
- 自分のペースで働きやすくなる
リモートワークを導入する企業へのメリット
- オフィスの備品や水光熱費、交通費などのコスト削減
- メンバーの生産性が向上する可能性がある
- 採用できる人材の幅が広がる(地方在住者や在宅勤務など)
- 従業員満足度が上がる可能性がある
リモートワークのメリットはこちらですが、多くの人にとって恩恵が大きいのは満員電車や渋滞を避けられる、通勤時間がゼロになることですね。
リモートワークを始めると、通勤電車にはもう乗れません。
リモートワークのデメリットは?
リモートワークを導入する個人のデメリット
- かなり孤独
- オフィシャルではない情報を捉えにくい
- 実費の負担が増える
- 評価が成果に偏る
リモートワークを導入する企業のデメリット
- 直接的なコミュニケーションの減少
- ツール費用やシステム費用の増加
- セキュリティが不安定になる
- 会社の求心力が弱まる
デメリットとして意外と見落としがちなのは、リモートワークをする人が負担する金額が増えることです。自宅でのリモートワークなら電気代や水道代、インターネット料金、自宅以外ならカフェ代やコワーキングの費用などが増えます。
リモートワークのデメリットに関する詳細は別記事でも解説しています。
政府が主導する「働き方改革」の流れで、在宅勤務やリモートワークの推進が進んでいます。僕自身も海外中心のリモートワークを4年経験していまして、メリットはかなり大きいです。リモートワークを導入する個人へのメリット 好きな場所で[…]
よく会社がリモートワークOKしてくれるね?
そうですね。僕が勤めているTABIPPOの場合は、Webマーケティング×旅行の領域なので、オフィスに出社する理由が弱いこともリモートワークが奨励されている理由です。
リモートワークしたいけれど、自社に前例がない場合はまずは週1日など短時間でのリモートワークを実施して、仕事の結果が変わらないことを示し、徐々に同僚や上司に慣れてもらう。
その上で、リモートワーク期間を少しずつ伸ばしていくという方法が現実的です。
ちなみに、リモートワークについての心配事は社内のポジションによって違うので、それぞれの立場の人たちをどう安心させるかが大切です。だいたい、こんなことを思っています。
- 経営陣:リモートワークを推奨している企業としてPRして、良い人材を獲得したい
- 上司の上司:結果さえ出るならリモートワークでも構わない
- 上司:リモートワーク中の業務管理が心配。サボらないかな?
- 同僚:リモートワークいいなぁ。OKになったらやってみたい
直属の上司がリモートワークについて最も不安を感じるので、ここを下手に飛ばさずに信頼を勝ち取ることが近道です。
リモートワークしててさみしくない?
寂しいです。リモートワークに真摯に取り組むほど、他人と会話する機会が減ります。フリーランスであれば、普段からコミュニケーションが少ない(同僚や上司がいないので)のでギャップはそれほど大きくありませんが、会社員がリモートワークするとかなり寂しさを感じます。
リモートワークで使っているツールは?
- チャットツール「slack / chatwork」
- Web会議ツール「appear / zoom」
- ファイル管理ツール「Google Drive」
- タスク管理ツール「Todoist」
- 進捗やレポート作成ツール「Google Document / Google Spread Sheet」
企業によってツールは異なりますが、こちらの5つのジャンルのツールはリモートワークを始める際にほぼ導入されます。
重要度が高いのはチャットツールですね。リモートワーカーは顔を合わせてコミュニケーションができないので、チャットを使いこなせるかどうかで仕事が円滑に進むかが決まります。
これからもリモートワークを続ける?
仕事をするのと同じくらい、旅行が大切なのでリモートワークは続けます。ただ、リモートワークをより充実させるための工夫を続けないと、どこかでしんどくなる気がしています。
・副業も駆使してお金を稼ぐ(リモートワーク先での+αにお金がかかります)
・身体を鍛え続ける(体と心の健康のために)
・友達を作ってメリハリをつける
リモートワークを楽しむための工夫はこんな感じです。リモートワークをしていなくても大切なことですね。
まとめ
リモートワークについての解説は以上です。リモートワークができる職種を見てもらえれば伝わりますが、リモートワークの実現が目的なら分かりやすく仕事になる技術を身につけるのが最短ルートです。
スキルと仕事を組み合わせて「何者か」になるスラッシュワーカーズ
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