世界中を旅する海外ノマド56人が執筆した「海外ノマド入門」を発売しました。Googleで調べても載っていない、場所にとらわれずに働くノウハウが詰まっています。
辛いことも、泥臭いことも、海外ノマドの現実を正直に書きました。ぜひ、手に取っていただけたら嬉しいです。
さて、本記事ではここからが本番です。紙面の関係で、海外ノマド入門にどうしても載せきれなかった原稿がたくさんあります。
このまま、Google Driveに眠らせておくにはあまりにもったいないので、無料版「海外ノマド入門」として掲載します。
Webメディアだとスペースに制限がないので、原稿はできるだけ無修正です。ありのままの海外ノマドたちの想いや経験、知恵をお楽しみくださいー!はい、ここまでで導入は終わりです。
今回のテーマは「海外ノマドの節約方法」
今回は6人の海外ノマドに「ノマドとしての支出を抑える方法」について聞いてみました。10年以上の海外ノマドを経験した僕が最も節約できたのは、旅のパートナーができた時です。
本日から無期限の世界一周ハネムーンに行ってきます…‼︎ 楽しみすぎる! pic.twitter.com/oVvmsXL9xJ
— ルイス前田 / 著書「海外ノマド入門」 (@NY_ruisu) August 1, 2023
ホテル代、レンタカー代、タクシー代などは2人ならすべて半額。電子機器や旅行グッズを買い足すときも半額。ひとり旅の費用に慣れていた僕にとっては「ふたりで旅するって、こんなにお得なんだ!」と驚きの連続です。
同行者が多い方が危険も減るので、中東やアフリカでは旅行者の交流が多いホステルに泊まって、短期間でも旅仲間を探すのはおすすめです。僕もヨルダンやイスラエルでは男女混合の4人で旅をしました。
会社員ノマドでデザイナーのさあやさん
固定費を下げることです。ノマド生活を始めるタイミングで一人暮らしの家を解約しました。文字通り、スーツケースひとつでの生活ですね。日本に滞在するときもホテルのサブスクなどを利用することで、固定費を大幅に削減することができます。
あとは、海外でも都会より地方の方が物価が安いことが多いので、地方滞在にすると支出を抑えることができます。ワーケーションモニターツアーに参加するのもいいと思います。
さあや
大学で経営を学んだ後、Webデザイン専門学校を経てWeb制作会社にデザイナーとして就職。社長に直談判し、会社員ノマドとして海外でのリモート生活を叶えた。ディレクション、コーディング、動画制作、ナレーションなどを担当。趣味は旅、ピアノ、カメラ。実家には保護猫3匹。Twitter:@saaya_journey
アートディレクター、料理研究家の市角壮玄さん
物価の高いヨーロッパなんかでは毎回外食しないでスーパーでチーズやフルーツを買い、ピクニックをしています。これが楽しい!みると現地人もみんな同じ過ごし方。お金をあまり使いませんよね。アジアではローカルの人に美味しい屋台や食堂を教えてもらったり。
あとはベルリンなどでは不用品がダンボールに詰められて街中に置かれているのでそれを拾って使えそうなものを揃えたりしてます。アイスランド旅の防寒具はそうやってタダでゲットしました笑
市角壮玄
世界を旅しながら、複数の仕事をして暮らす。HOXAI という名義でアートディレクターとして企業や自治体 のデザインや映像制作をしたり、デザイン思考の講師をしたり。料理研究家や東京都の起業支援施設「SHT」の講師としても活動。BBT大学経営学部准教授。著書に『VEGESUSHI』。Twitter&Instagram:@hoxai
元百貨店のライターノマド、Chellさん
固定費を徹底的に下げます。日本にいるときは、家は契約せずに家族の家に住んでいます。電話番号は絶対に必要なので、格安スマホのキャンペーンを上手に利用してキャリアもノマドしています(笑)海外でも使えるSIMと日本から格安SIMを買って併用します。
ポイ活やマイル、クレジットカードのポイントを活用して飛行機代やホテル代を無料にしたり、ゲストハウスなどコスパの良い宿泊先に泊まることで支出を減らします。自炊をしたり、現地の屋台やコスパが良くて美味しいお店を探したりするのが好きです。
Chell
世界制覇を目指すノマドワーカー。銀座の百貨店でバイヤーや企画営業をした後、仕事をやめて世界一周、アメリカ横断、ラトビア短期移住など好奇心の赴くままに飛び回っている。世界一周をする際にブログを立ち上げた経験を活かし、トラベルライターを経てライターに。暮らすように旅をしている。Twitter:@ChellTraveler
筋肉YouTuberでパーソナルトレーナーのオカザーマン
まず食費をどう抑えるか探します。その国で安い食事かつ健康的な食事のミニマム値をまずみることにしています。
例えば東欧の国ジョージアであれば野菜や果物など国産品はびっくりするくらい安いですが加工食品は輸入品になるので高い(僕が滞在した時期ではツナ缶一つ800円ほどするものもありました)。
ほとんどの国では外食が高いと思いますが、タイであれば屋台飯が1食2,300円から食べられるので基本食を屋台にしていました。
オカザーマン
世界の筋トレ情報を和訳して解説するYouTubeチャンネル「筋肉翻訳」を運営している。チャンネル登録者は5万人を超え、YouTube投稿がきっかけで動画制作に興味を持つ。現在はパーソナルトレーナー、FPVドローン撮影、動画制作、翻訳、YouTubeコンサル、コミュニティ運営などを行っている。Twitter:@okazerman
就職経験ゼロの新卒ノマド、木村拓也さん
1ヶ月以上先の予定まで埋めないようにしています。例えば数カ月先の航空券を取った場合、当日を迎えるまでに、まず間違いなくスケジュールや気分が変わるので、これまでに何枚もチケットを無駄にしてきました。
ノマドワーカーは、生き方の選択肢が一般的な会社員よりも多い分、考えがころころ変わってしまう人が多い印象です。早いうちから旅行や移動の計画を立てられれば、その分安く済ませられるので、得意な人は前もってスケジュールを組むことにより支出を抑えられると思います。
木村拓也
新卒でフリーランスになった就職経験ゼロ系ノマド。 Webメディアのコンテンツマーケティングをしていたが、YouTubeマーケターに移り変わりつつある。40歳までにNPO法人を設立したいので自己研鑽に励んでいる。特に旅行が好きというわけではないので、海外に行っても引きこもりがち。Twitter:@Takuya_3003
タイのプーケットに住む夫婦ノマド、chinamiさん
家探しの工夫(ここが一番の大きな固定出費だから)。なるべくその国のローカル手法を探して、オーナーに掛け合って月単位で直接契約する。
国ごとにFacebookグループがあったり、Webサイトがあったりするので、まずは「どの手法がいいのか」を調べて、その上で足をつかって歩きまわり、どのエリアに住みたいか?決める。そのあと、そのエリアのアパートに片っ端から連絡してみて、見学して、契約する。月単位契約で、オーナーさんと直接やりとりするのがベストです。
chinami
現在は動画制作や翻訳、コンテンツ制作をしながら、アメリカ人の旦那とノマド生活中。上智大学を卒業した後、オーストラリアに飛んだが、コロナで失業。一念発起し、大学在学中に習得した動画編集のスキルを活かして、PC1台で稼げるように。気がつけば夢のデジタルノマド的生き方を実現した。現在はタイのプーケットでゆるく働きながら、のびのびと暮らしている。
書籍「海外ノマド入門」の中身を覗き見できます
株式会社スラッシュワーカーズ(以下、スラッシュワーカーズ)代表取締役 ルイス前田の著書『海外ノマド入門』が、2023年2月中旬より全国書店・Kindleなどの電子書籍にて販売されました。「好きな場所で暮らせるようになりたい」と思って[…]
連載「海外ノマド入門」の続き
「海外ノマド入門」に載せきれなかった海外ノマド56人の原稿は今後も「海外ノマド」カテゴリーで定期的に更新します。好きな場所で暮らしたいすべての人へ届きますように。
・なぜ、海外ノマドになりたいと思いましたか?
・海外ノマドになることを決めたきっかけは?
・ノマドになる自信がないんだけど、まず何をすればいい?
・海外ノマドを親に反対されましたか?どうやって説得しましたか?
・海外ノマド8人が実践した「英語の勉強方法」
・海外ノマドになる前に絶対に身につけるべき「スキル」
・海外ノマドとして食べていくために「どんなスキルをどれくらい」磨くべきか?
・海外ノマドって「会社を退職してから出発まで何してた?」7人の体験談
・海外ノマドが仕事やプライベートで「退職前にやったほうが良かったことは?」
・ノマドになって生活費が稼げない間のメンタルはどうやって維持していた?
・海外ノマドが収入を増やすためにやっている8種類の「工夫や努力」
・海外ノマドになって「会社員またはバイトの収入を超えたのはいつ」?
・海外ノマドになって収入が減ることへの不安は?どう受け止める?
・ノマドになって最初の仕事はいくらもらえた?その金額に対してどう感じた?
・海外ノマドは毎月どれくらい貯金している?その目的や目標金額は?
・海外ノマドはどんな投資をしている?投資の目的や目標は?
・海外ノマドになって、最も収入の多かった月と少なかった月の差はどれくらい?
・海外ノマドになって一番大きな買い物はどんなもの?
・7人の海外ノマドが滞在先でのリアルな生活費を大公開!
・海外ノマドならでは!?盲点になりがちな意外と痛いノマドの出費
1ヶ月で10種類のリモートワークを海外に住みながら体験する「ノマドニア」
ちいさい子どもは習い事や遊びなど、さまざまな経験を経て自分の好きや得意を発見します。しかし、大人になるとそのような機会は失われてしまいます。
ノマドニアは「リモートワークで好きな場所で働きたい」という理想を叶える手段を見つけるための職業体験と、海外移住の体験をみなさまに提供します。