世界中を旅する海外ノマド56人が執筆した「海外ノマド入門」を発売しました。Googleで調べても載っていない、場所にとらわれずに働くノウハウが詰まっています。
辛いことも、泥臭いことも、海外ノマドの現実を正直に書きました。ぜひ、手に取っていただけたら嬉しいです。
さて、本記事ではここからが本番です。紙面の関係で、海外ノマド入門にどうしても載せきれなかった原稿がたくさんあります。
このまま、Google Driveに眠らせておくにはあまりにもったいないので、無料版「海外ノマド入門」として掲載します。
Webメディアだとスペースに制限がないので、原稿はできるだけ無修正です。ありのままの海外ノマドたちの想いや経験、知恵をお楽しみくださいー!はい、ここまでで導入は終わりです。
今回のテーマは「海外ノマドならではの意外と痛い出費」
今回は8人の海外ノマドに「ノマドをする上で意外と痛い出費」について聞きました。「海外ノマドってお金かかりそう」とよく言われるのですが、実はそうでもありません。日本で暮らしている時の家賃と水光熱費をホテル代に、交際費を観光代に充てると、むしろ海外ノマドの方が節約できたりします。
世界中を旅する海外ノマド56人が執筆した「海外ノマド入門」を発売しました。Googleで調べても載っていない、場所にとらわれずに働くノウハウが詰まっています。辛いことも、泥臭いことも、海外ノマドの現実を正直に書きました。ぜひ、手に取[…]
一般には知られていない海外ノマドに必要な費用は予防接種です。南米やアフリカに訪れる際に推奨されている黄熱病、A型肝炎、破傷風などを合計すると55,000円ほどかかりました。予防接種の性能向上で、黄熱病は一生に一度受ければOKになったりと割安にはなりつつありますが、まとまったお金がかかります。また、費用とは別に予防接種を完了するまでは1ヶ月〜3ヶ月ほど期間がかかるので、早め早めの受診が必要なのも落とし穴です。
Webエンジニアの一戸英理子さん
滞在できるところがないと心配になるので帰る自宅を常に確保してるのですが、滞在先を転々と変えているので固定費として今は自宅家賃の支出がムダに多いかなと思っています。
あとは交通費が割と思いつきでどこかに行ってしまうため割高になります。早割とか使えたらもう少し節約できるかも?
一戸英理子
海外在住歴10年を経て帰国後、フリーランスを経てITの会社を立ち上げたノマド。たまたまITエンジニアとして就職した時に、周りに「どこにでも行けますね」と気づきを与えてもらい、その後は場所を選ばず働けるスキルを得ていることにメリットを感じて様々な場所で仕事をしている。Twitter:@EringoCebu
滞在先のお店や会社で働くローカルノマドのmimiさん
長期契約だと安くなる家賃や習い事の費用が意外と馬鹿にならないです。契約期間よりも早く引っ越すことになった時なども痛いですね。つい最近だと、3ヶ月契約を結んでいたヨガクラスを2ヶ月で退会しないといけなくなったのですが、3ヶ月分しっかり取られていて、分かっていたことでもちょっと凹みました。
引っ越す度に荷物を送ったり取り寄せたりの送料も嵩みますね。痛いけど、移動したくなったときの自分は止められないので必要な支出なんだと諦めています(笑)
mimi
世界と日本の架け橋になることを自身のスローガンとしているノマド。輸出業やマーケティング、翻訳、パーソナル英会話などをオンラインでこなしつつ、世界各国の滞在先のローカル店や会社で、短期間だけ働くローカルノマドでもある。2023年の間に起業するのを目標にしている。Twitter:@TravelW_Mimi
未経験からデザイナーノマドになったあかねさん
旅暮らしをしていると、やはり宿泊費・交通費はずば抜けてかかります。また、相棒のPCや携帯も比較的良いスペックを求める人が多いので、初期投資としてはお金がかかるかと思います。ただそれさえ用意すればそれ以外定期的にかかる費用はあまりないです!
あとは、毎月アプリやツール代がかかりますがそれも定期的にサブスク沼から見直していく必要があります。
あかね
世界一周中のノマドデザイナー。大手企業を退社後、未経験からデザインを勉強し始め、現在はWeb/UIデザイン制作からマッサージまで複業フリーランスとして活動中。現在は41ヶ国目で今年は南米を周遊予定。最近の趣味はサウナやキャンプに行くこととテレビを観ること。Twitter:@Fp1223
アートディレクター、料理研究家の市角壮玄さん
ものすごい忘れっぽくてうっかりしてる性格なので、チケットを間違えて買ったり落とし物をしたり。これが手痛い出費ですね。チケット間違えたときは最大11万円が紙くずになりました。笑
ノマドならではなのか?まあ移動が多いのでわかりにくい購入サイトで間違えやすい地名や日時とにらめっこしないといけないので、ノマドならではなんでしょうかね。笑 海外旅行保険にはしっかり入っておくのがいいと思います。長期のもありますね。
市角壮玄
世界を旅しながら、複数の仕事をして暮らす。HOXAI という名義でアートディレクターとして企業や自治体 のデザインや映像制作をしたり、デザイン思考の講師をしたり。料理研究家や東京都の起業支援施設「SHT」の講師としても活動。BBT大学経営学部准教授。著書に『VEGESUSHI』。Twitter&Instagram:@hoxai
世界一周中のライターノマド、はっちーさん
カフェやコワーキングスペースなど、作業場所を確保するのにかかる出費です。ノマドになる前は「Wi-Fiさえあればどこでも働けるだろう」と考えていたのですが、今は作業する場所の質がどれだけ大切か身に染みてわかります。
移動を続けながら働くノマドだからこそ、仕事周りでいかにストレスを感じない環境を作るかがとても重要なんです。 宿で働く場合でも、個室を取ったりワーキングスペースのある宿を取ったりしないといけないので、普通より出費はかさみますね。
はっちー
世界一周中のフリーランスノマド。Webライターとして取材記事やSEO記事を執筆している。学生時代に女性不信に陥り、人生の目標だった結婚を諦めて旅に出る。アメリカ横断をきっかけに長期の海外旅行に目覚め、’22年8月から世界一周を始める。モットーは「人生大体何とかなる」。Twitter:@shuntech88
大企業の会社員とルワンダ移住を経験した、ぴきちんさん
営業の仕事の時はwi-fiが早い個室でオンラインミーティングをしたいので、ホテルの個室を取ったり、日本だったら駅などにある個室ワークスペースを予約したりするのが痛い出費です。
カフェでオンラインミーティングしていて顧客情報が周りのお客さんにダダ漏れな人が多いですが、そういうノマドにはなりたくないですね。
ぴきちん
国内外を旅しながら働いているフリーランス。リクルート、メルカリを経て、念願のアフリカ移住しルワンダで日本の中小企業の駐在員として働いていたが、コロナで緊急帰国しニート期間を経て旅するフリーランスに。マーケティング、営業、ドローンビデオグラフォーなど色々な仕事をしている。Twitter:@h723_
リクルート出身の編集&プランナーノマド、吉田恵理さん
ホテルはできるだけ個室を取っています。機密性の高い情報を扱うときや会議のためにちゃんとプライバシーが確保される環境が欲しいので……働きながら旅をするようになってから、バックパッカーホステルに泊まることはぐっと減りました。
物価の高い国では結構痛い出費ですが、ホテルの個室なら時間を気にせずいつでもWiFiサクサクで働ける環境がつくれるし、ホテルの個室代は必要経費だと思うようにしています。
吉田恵理
フリーの編集&コンテンツプランナー、インフュージョンブランド「E CA QUI」ディレクター。リクルートで旅行やグルメ情報誌、Webの企画編集を経験した後ノマドに。今までで最も長く滞在した国はデンマーク。現在は日本文化を海外に発信するブランドを立ち上げ中。Twitter:@teri_riri
蔦屋書店で働き、世界131ヶ国を旅する森卓也さん
公の施設などで外国人料金が設定されている国では、経費が割高になることがあります。市場などで外国人はどう頑張っても地元価格にはならない場合もあり、口惜しくてハンカチを濡らすこともあります。
治安の悪いエリアでは宿のセキュリティは必須なので、宿泊費が高くなります。あと留守時の日本の家の管理費なども、必要経費ですがじわじわと心と財布を痛めつける出費です。
森卓也
世界3周131ヶ国を旅する 六本松蔦屋書店旅のコンシェルジュ。「旅と本は世界を健やかにする」と蔦屋書店の各メディアで旅の素晴らしさを発信中。旅の書籍ライブラリ構築 やイベントと観光と地域のPR案件、最近はエシカル領域も担当。月に一度は海外を旅して業務に落とし込む旅マニア。Instagram:@mori_concierge_travelbooks
書籍「海外ノマド入門」の中身を覗き見できます
株式会社スラッシュワーカーズ(以下、スラッシュワーカーズ)代表取締役 ルイス前田の著書『海外ノマド入門』が、2023年2月中旬より全国書店・Kindleなどの電子書籍にて販売されました。「好きな場所で暮らせるようになりたい」と思って[…]
連載「海外ノマド入門」の続き
「海外ノマド入門」に載せきれなかった海外ノマド56人の原稿は今後も「海外ノマド」カテゴリーで定期的に更新します。好きな場所で暮らしたいすべての人へ届きますように。
・なぜ、海外ノマドになりたいと思いましたか?
・海外ノマドになることを決めたきっかけは?
・ノマドになる自信がないんだけど、まず何をすればいい?
・海外ノマドを親に反対されましたか?どうやって説得しましたか?
・海外ノマド8人が実践した「英語の勉強方法」
・海外ノマドになる前に絶対に身につけるべき「スキル」
・海外ノマドとして食べていくために「どんなスキルをどれくらい」磨くべきか?
・海外ノマドって「会社を退職してから出発まで何してた?」7人の体験談
・海外ノマドが仕事やプライベートで「退職前にやったほうが良かったことは?」
・ノマドになって生活費が稼げない間のメンタルはどうやって維持していた?
・海外ノマドが収入を増やすためにやっている8種類の「工夫や努力」
・海外ノマドになって「会社員またはバイトの収入を超えたのはいつ」?
・海外ノマドになって収入が減ることへの不安は?どう受け止める?
・ノマドになって最初の仕事はいくらもらえた?その金額に対してどう感じた?
・海外ノマドは毎月どれくらい貯金している?その目的や目標金額は?
・海外ノマドはどんな投資をしている?投資の目的や目標は?
・海外ノマドになって、最も収入の多かった月と少なかった月の差はどれくらい?
・海外ノマドになって一番大きな買い物はどんなもの?
・7人の海外ノマドが滞在先でのリアルな生活費を大公開!
1ヶ月で10種類のリモートワークを海外に住みながら体験する「ノマドニア」
ちいさい子どもは習い事や遊びなど、さまざまな経験を経て自分の好きや得意を発見します。しかし、大人になるとそのような機会は失われてしまいます。
ノマドニアは「リモートワークで好きな場所で働きたい」という理想を叶える手段を見つけるための職業体験と、海外移住の体験をみなさまに提供します。