世界中を旅する海外ノマド56人が執筆した「海外ノマド入門」を発売しました。Googleで調べても載っていない、場所にとらわれずに働くノウハウが詰まっています。
辛いことも、泥臭いことも、海外ノマドの現実を正直に書きました。ぜひ、手に取っていただけたら嬉しいです。
さて、本記事ではここからが本番です。紙面の関係で、海外ノマド入門にどうしても載せきれなかった原稿がたくさんあります。
このまま、Google Driveに眠らせておくにはあまりにもったいないので、無料版「海外ノマド入門」として掲載します。
Webメディアだとスペースに制限がないので、原稿はできるだけ無修正です。ありのままの海外ノマドたちの想いや経験、知恵をお楽しみくださいー!はい、ここまでで導入は終わりです。
今回のテーマは「海外ノマドと親の反対」
今回は7人の海外ノマドに「海外ノマドになることを親に反対されましたか?どうやって説得しましたか?」を相談しました。ちなみに、僕の場合は大きな決断は周りの人たちに相談しないようにしています。
関係性が近い人ほど相談されたことに責任を感じ「もし、うまくいかなかったら」というネガティブな設定で、やるべきではない理由を探してしまうからです。
他のノマドたちはどうなのでしょうか。続きをご覧ください。
未経験からデザイナーノマドになった、あかねさん
私がフリーランスとして海外ノマドになったときは、まだ同じような働き方をしている人が多くなかったので、親は大反対でした。知らない世界=危ない、騙されているのではないかと心配されました。
また、大手を辞めてまで踏み出すにも関わらず収入も安定しないのではないかと言われましたが、自分の理想のライフスタイルのため、実際に働いている人の情報を伝えて自分の理想のライフ計画なども伝えた結果、理解してもらえ今では一番応援してくれています。
あかね
世界一周中のノマドデザイナー。大手企業を退社後、未経験からデザインを勉強し始め、現在はWeb/UIデザイン制作からマッサージまで複業フリーランスとして活動中。現在は41ヶ国目で今年は南米を周遊予定。最近の趣味はサウナやキャンプに行くこととテレビを観ること。Twitter:@Fp1223
高専を卒業直後に初海外でノマドになった、おひょうさん
海外ノマドになるためにノマドニアに参加したわけですが、開催地がジョージアという日本人の99%が一生のうちに行かないといわれている国でした。僕の出身は山口県の田舎で保守的な人が多く、周りの人から反対されるだろうなと思っていたため、参加費をすべて払った後に報告しました。
「俺、ジョージア行ってくるわ」と。予想通り周りの人には「大丈夫なのか?」や「行って何するんだ?」などと言われましたが、「お金払ってるし、もう行くことが決定しちゃってるんだもん」と言うと諦めてくれました笑
合同会社ギルド代表。新卒で大手IT企業に入社後、2018年に世界一周。これまでに訪れた国は50ヶ国。「場所にとらわれずどこでも働ける人材の創造」を実現するためにオンラインでの業務を得意としたなんでも屋を起業。東京と大阪で旅人やノマドワーカーが集まるシェアハウスを運営している。Twitter:@Shandy_Life
映画やテレビドラマなどの特殊効果を扱う、Ricoさん
私の両親も本当に心配性で、有難い事にありとあらゆる事を心配されてきました (笑)
大学の進学先の学部、就職先、結婚、とても色々な事に心配してもらい、自分の納得する道と、両親や病弱な妹に負担にさせないやり方を考えて最終的には最初の方法と違う形でアプローチしたことが多いです。
人の意見もまた、何かのきっかけになったりします。どうすれば上手く事を運ばせられそうか、考え行動し、進んでいく事で、良き道が開けると思います。
Rico
海外リエゾン兼VFXプロデューサー。外国企業と日本企業の国際共同プロジェクトのコーディネートやプロデュースをしている。コロナをきっかけにほとんどの仕事がリモート化したので、クラウドツールを駆使しながら働いて いる。のんびり大好きな楽天家。Twitter:@PpyRico
夫婦で世界中を旅している、山田裕貴さん
大きく反対はされませんでしたが、結婚の報告をして3ヶ月後に「仕事やめて海外に行くわ」と五月雨式に報告したので「向こうの親御さんはどうなのよ…」という心配はされました。
最終的にはどのくらい稼ぐ目処がある、こういう国に行く、いつごろ帰るなどを伝えた結果、「俺の物差しではもう測れん…こういう時代か…」と半ば諦めモードで送り出してくれました。今でも実家の犬の写真などを送ってくれますし、たまに近況報告をしています。
山田裕貴
観光業界に4年間勤務。結婚を機に退職し、夫婦でノマドに。元々旅が好きで学生時代はアフリカ縦断、会社員時代は有休を使ってパプアニューギニアやチベットへ。将来の移住先を探すために世界中を「試住」してい る。現在はトルコやジョージアに滞在し、広告制作やSNSプロデュースを行う。Twitter:@yama3_local
アフリカを中心に活動する、稲川雅也さん
私の場合は「反対されても私のやりたいことはこれだから」というの想いがありましたので、特に揺らぐことはなかったです。人に相談するときは、生き方の軸を相談するのではなく、その後の方法を相談するようにしています。
生き方の軸の部分は、誰が決めるものでなく、また正解もなく、自分自身が決めるものだと思っています。その後の処世術といいますか、テクニックの部分は人生の先輩たちに沢山聞くといいと思います。
稲川雅也
早稲田大学在学中にアフリカ大陸を縦断し、その文化に惚れ込む。中退後、株式会社東京アフリカコレクション(現Stagebank)を設立。 2020年には一般社団法人LIFE IS ROSEを理事として立ち上げに参画し、企業コンサルティングやコミュニティ運営、スナックの立ち上げなどを担当している。Twitter:@masayainagawa
リュックひとつで毎月違う国で暮らすアラサーKOHさん
許諾を得ようとしてすんなり応援してくれる人は滅多にいません。関係性が近ければ近いほど「心配」の感情が働いて、「反対」というアクションが出力されます。許諾を得ようとする行為は反対されたいときに取るもので、応援してもらうための手段は、まず実行です。
未成年でもなければ大人の許可はいらないので、「事後報告」すると「いいね」というアクションが出力されます。なので説得は不可能が前提です。許諾を得ようとして心配を誘発し、説得で心配を抑制するので、相手の負担も大きいです。
KOH
「ノマドニア」の共同創業者。リュック1つで世界各国で暮らしている。ノマドのライフスタイル&ハックを発信するSNSの総フォロワーは約3万人。グローバルで培った独自の経験とノウハウを活かし、公的機関や国内外企業のSNS戦略やインバウンド事業でアドバイザーを務めている。Twitter:@KohNomad
ジョージア拠点のノマド女子大生、夢野さん
私が今までどんな風に生きてきたか知らない初対面の大人に「失敗したらどうするのか」「よく考えた方がいい」などと言われたような気がしますが、正直に「私にはその意見は必要ありません」とお伝えしました(笑)
でも、親や親友など親しい人ほど「夢野らしいね」と応援してくれたのがすごく嬉しかったです。今まで親はやりたいことをいつも応援してくれていましたが、聞かん坊なので何を言っても無駄というのも伝わっていたんだと思います。 どんなに偉い人に何を言われても、やってみなければ分からないし自分の人生なのでやりたいことは自分で決めます!
夢野
大学を休学して「ノマドニア」を卒業後、東欧ジョージアでノマド修業中の青学生。国内外問わず旅行が大好きだったため、旅しながら稼げるようになりたくて就活をやめる。 学生をしながらフリーランス兼ノマドワーカーを目指している。時間にも場所にもとらわれない生き方を目指して模索中。Twitter:@07yum1
連載「海外ノマド入門」の続き
「海外ノマド入門」に載せきれなかった海外ノマド56人の原稿は今後も「海外ノマド」カテゴリーで定期的に更新します。好きな場所で暮らしたいすべての人へ届きますように。
スキルと仕事を組み合わせて「何者か」になるスラッシュワーカーズ
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