ノマドになって最初の仕事はいくらもらえた?報酬額にどう感じた?

  • 2023.09.26

世界中を旅する海外ノマド56人が執筆した「海外ノマド入門」を発売しました。Googleで調べても載っていない、場所にとらわれずに働くノウハウが詰まっています。

辛いことも、泥臭いことも、海外ノマドの現実を正直に書きました。ぜひ、手に取っていただけたら嬉しいです。

 

さて、本記事ではここからが本番です。紙面の関係で、海外ノマド入門にどうしても載せきれなかった原稿がたくさんあります。

このまま、Google Driveに眠らせておくにはあまりにもったいないので、無料版「海外ノマド入門」として掲載します。

 

Webメディアだとスペースに制限がないので、原稿はできるだけ無修正です。ありのままの海外ノマドたちの想いや経験、知恵をお楽しみくださいー!はい、ここまでで導入は終わりです。

 

今回のテーマは「ノマドになって最初の仕事と報酬」

今回は8人の海外ノマドに「ノマドになって最初の仕事と、報酬額にどう感じたか」を聞きました。ノマドたちの体験談に入る前に、まずは自分の話から。僕の初めての収入はブログからの広告収入で、100円でした。

世界一周をしながらせっせと書いていた記事から生まれた収入だったので「旅しながら、稼げた!」と、すごく嬉しかった記憶があります。その後、ブログからの収入は少しずつ増えていきましたが、最初の100円のおかげでコツコツと続けてこれました。

 

ライター&カメラマンの女性ノマド、伊佐知美さん

最初のさいしょは、1本500円の副業ライターの仕事でした。今振り返ると「ワンコイン……?!」となりますが、当時は「日本人なら誰もが書ける日本語で記事を書いて、それでお金がもらえるの?」とウッキウキ。とても嬉しく、自分の文章に価値を見出してもらえることをむしろ光栄に思いました。

その後、1本1,000円、2,000円、1万円、2万円……と半年間で報酬が40倍に。1本1〜2万円の単価になった頃、独立を考え始めました。

伊佐知美
「旅と暮らしを行ったり来たり。そうやって過ごす日々から紡がれるもの、全て」、「軽やかに生きる」をテーマに旅のあるライフスタイルを追いかけて数年。日本1周、世界2周、4ヶ国の語学留学、無拠点生活など長年の旅暮らしを経て、2022年に沖縄にて起業。著書に『移住女子』(日・韓)。Twitter:@tomomi_isa

 

ジョージア拠点のノマド女子大生、夢野さん

最初のお仕事はノマドニアのコミュニティの中で頂いたWebライターの仕事でした。その時はまだオンラインでお金を稼いだ事がなかったので、ジョージアで初めて自分の力でお金を稼ぐ事ができてとても嬉しかったのを覚えています。

ライターのお仕事自体が自分にはハマらず今は動画編集の仕事をしていますが、値段は問題ではなく自分の力でお金を稼ぐ成功体験と楽しさを知れたとても貴重な機会でした。

夢野
大学を休学して「ノマドニア」を卒業後、東欧ジョージアでノマド修業中の青学生。国内外問わず旅行が大好きだったため、旅しながら稼げるようになりたくて就活をやめる。学生をしながらフリーランス兼ノマドワーカーを目指している。時間にも場所にもとらわれない生き方を目指して模索中。Twitter:@07yum1

 

世界中の音楽フェスを訪れた、津田昌太朗さん

会社を退職するタイミングで先輩が紹介してくれたメディア関係の方がご祝儀的に滞在先の国についてのWEB記事の執筆案件を振ってくれました。実績もない自分に仕事をくれたことが嬉しくて、アルバイトの初給料やサラリーマンの初任給より嬉しかったです。(今でもその会社との関係は継続)

またそのレポートが数字的によかったため、次の案件につながりました。ご祝儀的に初仕事を振ってもらった際は、コスパや採算ド返しで100%、いや120%の力でやると次につながると思います。

また最初は記名(名前が載る仕事)を優先していました。名前が載っていると、その仕事自体が一人歩きして営業的な役割を果たしてくれることもあるので。

津田昌太朗
イギリスの音楽フェス「グラストンベリー」がきっかけで会社をやめてロンドンに移住。2019年には、これまで参加した海外フェスをまとめた『THE WORLD FESTIVAL GUIDE』を出版。サマーソニックのステージMCなど、フェスでの司会やMCも多数。Festival Life編集長。Instagram:@festival__junkie

 

高専を卒業して、初海外でノマドになったおひょう

僕が最初にいただいたお仕事はYouTubeのゆっくり実況の台本作成でした。1文字0.5円からスタートしたので、8000文字書いて1台本4000円いただきました。最初は慣れていないため、かなりの時間がかかりますよね。にもかかわらず単価が低いので「これだと割に合わないな」と思いました。

その後は順調に文字単価をあげていき、ジョージアでなら暮らせるレベルまではいけました。

おひょう
沖縄に移住してIT営業とWebライターをしている元高等専門学校生。卒業後ジョージアでノマドになるために10ヶ月ほどWebライターをしていた。現在は沖縄でIT事業の立ち上げメンバーとして働いている。Twitter:@ohyo_2000

 

就職経験ゼロの新卒ノマド、木村拓也さん

1本1万円で、英語学習に関する3,000〜5,000文字の記事執筆の仕事を受けていました。1年間インターンをしていた企業からの発注であり、能力を評価してもらっていたことから、最初の仕事としては単価感はだいぶ高かったと思います。

当時は相場を知りませんでしたが、いまになって思い返すと、好条件で発注していただいていたのだなと。新卒でフリーランスになることを決意したのは、この仕事を受けたことがきっかけなので、とても思い出深い仕事です。

木村拓也
新卒でフリーランスになった就職経験ゼロ系ノマド。 Webメディアのコンテンツマーケティングをしていたが、YouTubeマーケターに移り変わりつつある。40歳までにNPO法人を設立したいので自己研鑽に励んでいる。特に旅行が好きというわけではないので、海外に行っても引きこもりがち。Twitter:@Takuya_3003

 

88ヶ国90祭りを訪問した奇祭ハンターの平船智世子さん

世界二周目から日本帰国後、旅先で知り合った方がパーソナリティをしているラジオ番組の出演オファーが記念すべき最初のお仕事でした。出演料は3000円。

SNS上で有名な旅人の方々がたくさん出演しているラジオ番組だったので、当時まったくSNSやブログなどの発信活動をしていなかった私にとっては、他出演者の方々の活動にとても刺激をもらったこと、めちゃくちゃ緊張しながらも自分の旅先でのお話が情報となりお金になることを実感した日としてとても印象に残っています。

平船智世子
2013年からお祭り巡りをコンセプトに世界一周。2018年にはVRとARを取り入れた個展「VRで巡る!世界の奇祭展」を主催。これまでに地球4周、88ヶ国、計90祭りを訪問し、非日常的なお祭りを各メディアで発信中。著書に『いつか行きたい朝鮮ガイドブック~これで不時着しても大丈夫』。Twitter:@tailovene

 

砂漠マラソンを5つ走破した冒険家ノマドMaSaToさん

世界一周から帰国して、講演に呼んでいただいたときが15000円でした。アルバイトのような時給ではなく、会社員の時のような決まった月収でもなく、自分の価値にお金が支払われていることが、とても嬉しく感慨深かったです。

1時間の講演は、これまでの人生の経験が全てが繋がり、30年分の体験がお金になっているので、「全てが無駄じゃない」そう思えました。

MaSaTo
「世界は僕らの学校だ!」と、2年半かけて世界一周をやり遂げ、これまで103ヶ国を旅した冒険家。サハラマラソン250kmや南極マラソンなど、世界の砂漠マラソンも5つ走破。「わたしをつくる冒険」を掲げて「自分色に輝きたい学生」と一緒に冒険する世界一周大学の校長をしている。Twitter:@masato_tabi

 

人材業界から独立したアラサーノマドの荻野祐里香さん

最初の仕事は175,000円。個人ブログを通じて販売した2か月のコーチング商品でした。金額を見た時、正直めちゃくちゃ嬉しかったです。それまで私は「自分は何もできない」と思っていたのですが、凡人の社員だった私でもきちんとプロセスを踏めば、自分でつくったサービスを販売できるんだ!と自信に繋がりました。

またある程度の金額を頂いたからこそ責任感も感じ、クライアントにコミットするためにはどうすべきかを必死に考えていました。

荻野祐里香
30歳で脱サラしたノマド。会社員時代は人材業界で7年間営業を経験。ジョージアからノマド生活をスタートさせ、笑ってコラえて!でジョージアレポーターを務める。現在は「ノマドニア」運営、採用支援、コーチングなどに従事。無類の焼酎好きであり、焼酎インフルエンサーを夢見ている。Twitter:@yuri_gerbera

 

書籍「海外ノマド入門」

書籍の詳細とサンプル

株式会社スラッシュワーカーズ(以下、スラッシュワーカーズ)代表取締役 ルイス前田の著書『海外ノマド入門』が、2023年2月中旬より全国書店・Kindleなどの電子書籍にて販売されました。「好きな場所で暮らせるようになりたい」と思って[…]

 

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