海外ノマドとして毎月違う国で暮らしているルイス前田です。この度、世界中を旅する海外ノマド56人と「海外ノマド入門」を執筆しました。Googleで調べても載っていない、場所にとらわれずに働くノウハウが詰まっています。
辛いことも、泥臭いことも、海外ノマドの現実を正直に書きました。ぜひ、手に取っていただけたら嬉しいです。
さて、本記事ではここからが本番です。紙面の関係で、海外ノマド入門にどうしても載せきれなかった原稿がたくさんあります。
このまま、Google Driveに眠らせておくにはあまりにもったいないので、無料版「海外ノマド入門」として掲載します。
Webメディアだとスペースに制限がないので、原稿はできるだけ無修正です。ありのままの海外ノマドたちの想いや経験、知恵をお楽しみくださいー!はい、ここまでで導入は終わりです。
今回のテーマは「海外ノマドの人脈の広げ方」
僕が考える人脈作りの基本は「おせっかいなおばちゃん」です。まずは、SNSや勉強会、オンラインコミュニティなど、色々な人と出会える場所に出向きます。
そこで、交流した人たちに役立てそうなこと、助けられそうなことを「わざわざ」やります。頼まれていなくても。おせっかいなおばちゃんなので。
もし、自分にできることが何もなくても大丈夫です。調べたり、聞いたりしたことを共有すれば役に立つことができます。僕がこれまでにやってきたおばちゃんムーブだと
・バリ島にこれから行くよー!ってツイートしてる人に、現地でWiFiが速かったカフェを共有する
・ライティングに関する良記事を、昔ライティングの話をチラッとした人に送ってみる
・もちろんTwitterで何かを募集していたり、聞いてる人には積極的に回答する
こんなことをしてます。
たまーに、相手から何も返信が無いこともありますが落ち込む必要はありません。おばちゃんは好きでおせっかいをしてるだけなので、また次の相手が喜ぶように動き出しましょう。
それでは、7人の海外ノマドにも「どうやってゼロから人脈を作り上げたか」を聞いてみましょう。
アフリカを中心に活動する、稲川雅也さん
「人に会うこと」が全てだと思います。ただし、自分の成果物やスキルセットがあるうえで会うことが大切だと思います。とにかく「なんでもいいので仕事ください」で人に会い続けても意味はないかと思います。
まずは自分で孤独に時間を費やし、成果物もしくはスキルを身に着けることが先決だと思います。そうすると私は何ができるのか、相手からすると「何をお願いできるのか」が明確になり、話も進み易くなると思います。
次に発信です。自らの活動や得意分野、想いなどの定期的な発信もまた仕事に繋がることがあります。
稲川雅也
早稲田大学在学中にアフリカ大陸を縦断し、その文化に惚れ込む。中退後、株式会社東京アフリカコレクション(現Stagebank)を設立。 2020年には一般社団法人LIFE IS ROSEを理事として立ち上げに参画し、企業コンサルティングやコミュニティ運営、スナックの立ち上げなどを担当している。Twitter:@masayainagawa
フォトグラファー・インスタグラマーの石井小百合さん
私も最初はいませんでした。友達は多数いるものの、自分のやりたい分野での知人は少なかったです。ちょうどSNSが流行りだした頃だったので、自分の肩書きにまつわることを発信するようにして、そこからコミュニケーションを広げていきました。
憧れの人がいるパーティーも参加しましたが、自分を売り込むのではなく、とにかく楽しく過ごそう!と、色々な人とフラットに話しました。後に自分がステップアップした頃に、その場にいた人達から仕事の依頼があって、ありのままの自分でいる大切さを学びました。
石井小百合
クリエイティブフォトグラファー。国内外のホテルや 企業のInstagramアカウ ントのディレクションや撮影に関わる。現在は、東洋医学を勉強中。著書に『太陽とハグするイビサ島ガイド』『GENIC TRIP スペイン・ コルドバ』。今後は出産フォトグラファーとして海外も視野に入れて活動予定。Instagram:@sayubaby3181
88ヶ国90祭りを訪問した奇祭ハンターの平船智世子さん
情報収集も含めて、自分のことを知ってもらう人脈作りって大事ですよね!わたしの場合は自分が気になるノマドのお仕事やスタイルに役立ちそうなオンラインサロンに入会したことがあります。
サロン内のコミュニティーで同じような目的をもつ仲間や自分の苦手なことを得意とするような方々とたくさん出会い、SNSの活用方法や発信等を学びながら、得意不得意をギブ&テイク(仕事依頼)したりして実績つくりと口コミなどのレビューを集めることができました。
「人脈作り」と損得で動くよりも「仲間作り」といったフランクな感覚で行動すると自然に人と仕事が寄ってくるとおもいます^^
平船智世子
2013年からお祭り巡りをコンセプトに世界一周。2018年にはVRとARを取り入れた個展「VRで巡る!世界の奇祭展」を主催。これまでに地球4周、88ヶ国、計90祭りを訪問し、非日常的なお祭りを各メディアで発信中。著書に『いつか行きたい朝鮮ガイドブック~これで不時着しても大丈夫』。Twitter:@tailovene
タイのプーケットに住む夫婦ノマド、chinamiさん
私はフリーランスになろうと思った時にはすでに海外にいたので、ネット一本で仕事をとってきました。新卒フリーランスだったので、もちろんコネも人脈も一切なし。とにかく行動というか、メールしまくる、使える手はなんでも使う、1人でも多くの人に自分を覚えてもらう、という気概が大事だと思います。
リスト作って片っ端からメール営業してみたり、ビジネスマッチングアプリで営業してみたり、あらゆるクラウドソーシングに登録してみたり。悩んでる暇があったら手を動かす。連絡してみる。それでもし仕事をもらえたら、120%の力でこなして、継続してもらえるように、紹介してもらえるように。とにかく丁寧な取引を(今も)意識しています。
chinami
現在は動画制作や翻訳、コンテンツ制作をしながら、アメリカ人の旦那とノマド生活中。上智大学を卒業した後、オーストラリアに飛んだが、コロナで失業。一念発起し、大学在学中に習得した動画編集のスキルを活かして、PC1台で稼げるように。気がつけば夢のデジタルノマド的生き方を実現した。現在はタイのプーケットでゆるく働きながら、のびのびと暮らしている。
新卒から13年勤めた大手メーカーを退職した、大澤あつみさん
海外ノマド体験ができる「ノマドニア」に参加して、ノマドワーカーやノマドを目指す仲間とつながりました。ノマドニアでは、現役のノマドが講師となりノマドの最初の一歩を学ぶことができます。
ノマドワーカーがどうやって案件を取っているのか、人脈を広げているのかを聞くことができる環境なので、困ったときにはいつも頼らせてもらっています。同じ目的を持つ仲間を見つけられるといいですね。
大澤あつみ
新卒から13年間働いた大企業を退職してノマドに。広告宣伝の経験を活かし、企業のマーケティング戦略コンサルティングやPR支援を行う。誰かに話したくなる面白い経験が好きで、会社員時代は月イチで海外を旅行していた。「好きな場所で好きなことをする」を叶えるべく世界を飛び回る。Twitter:@atsumiee
就職経験ゼロの新卒ノマド、木村拓也さん
私の場合、最初の仕事はインターン先からの発注だったのであまり参考にならないと思いますが、再現性がある方法としてはオンラインコミュニティに入って案件に応募することです。仕事の受発注を行っているコミュニティは多くあるので、そこに入って自分にあった仕事を探してみることをおすすめします。
とくにかけだしの頃は、自分なんかが応募していいのかと気後れしてしまうかもしれませんが、どんな案件がいくらくらいの金額で募集されているのかを見ておくだけでも勉強になります。
木村拓也
新卒でフリーランスになった就職経験ゼロ系ノマド。Webメディアのコンテンツマーケティングをしていたが、YouTubeマーケターに移り変わりつつある。40歳までにNPO法人を設立したいので自己研鑽に励んでいる。特に旅行が好きというわけではないので、海外に行っても引きこもりがち。Twitter:@Takuya_3003
Vyondアニメクリエイターで元車夫の飯田さん
私が個人で稼ぐ上で最初に始めたのが動画編集でした。当時は安くてもいいから仕事を取ることを意識しました。10時間かかる作業で報酬が1,200円なんて仕事も進んで引き受けましたね。
編集した動画を実績として使い、クラウドワークスやココナラで営業して発注先を増やしました。次第に単価が自分の作業時間と見合わない仕事が浮き彫りになるため、単価交渉をし、難しい場合は他の編集者を紹介して依頼を取り下げていました。これは私は会社員をしながら副業開始2ヶ月で月10万円を稼いだ方法です。
飯田
世界を旅するVyondアニメクリエイター。高校3年間は動画制作と芝居に明け暮れていた。その後、嵐山と小樽で人力車の俥夫→バックエンドエンジニア→Vyondクリエイターへと転身。現在はバックパック1つで海外ノマドをしている。モットーは「未来の自分の感謝される」。Twitter:@iida_shi
書籍「海外ノマド入門」の中身を覗き見できます
株式会社スラッシュワーカーズ(以下、スラッシュワーカーズ)代表取締役 ルイス前田の著書『海外ノマド入門』が、2023年2月中旬より全国書店・Kindleなどの電子書籍にて販売されました。「好きな場所で暮らせるようになりたい」と思って[…]
連載「海外ノマド入門」の続き
「海外ノマド入門」に載せきれなかった海外ノマド56人の原稿は今後も「海外ノマド」カテゴリーで定期的に更新します。好きな場所で暮らしたいすべての人へ届きますように。
・なぜ、海外ノマドになりたいと思いましたか?
・海外ノマドになることを決めたきっかけは?
・ノマドになる自信がないんだけど、まず何をすればいい?
・海外ノマドを親に反対されましたか?どうやって説得しましたか?
・海外ノマド8人が実践した「英語の勉強方法」
・海外ノマドになる前に絶対に身につけるべき「スキル」
・海外ノマドとして食べていくために「どんなスキルをどれくらい」磨くべきか?
・海外ノマドって「会社を退職してから出発まで何してた?」7人の体験談
・海外ノマドが仕事やプライベートで「退職前にやったほうが良かったことは?」
・ノマドになって生活費が稼げない間のメンタルはどうやって維持していた?
・海外ノマドが収入を増やすためにやっている8種類の「工夫や努力」
・海外ノマドになって「会社員またはバイトの収入を超えたのはいつ」?
・海外ノマドになって収入が減ることへの不安は?どう受け止める?
・ノマドになって最初の仕事はいくらもらえた?その金額に対してどう感じた?
・海外ノマドは毎月どれくらい貯金している?その目的や目標金額は?
・海外ノマドはどんな投資をしている?投資の目的や目標は?
・海外ノマドになって、最も収入の多かった月と少なかった月の差はどれくらい?
・海外ノマドになって一番大きな買い物はどんなもの?
・7人の海外ノマドが滞在先でのリアルな生活費を大公開!
・海外ノマドならでは!?盲点になりがちな意外と痛いノマドの出費
・大小さまざま。海外ノマド6人が教える「支出を減らす工夫」
・海外ノマド5人が気をつけている「お金との向き合い方」
・海外ノマド中の保険はどうしている?ノマド9人の実例
1ヶ月で10種類のリモートワークを海外に住みながら体験する「ノマドニア」
ちいさい子どもは習い事や遊びなど、さまざまな経験を経て自分の好きや得意を発見します。しかし、大人になるとそのような機会は失われてしまいます。
ノマドニアは「リモートワークで好きな場所で働きたい」という理想を叶える手段を見つけるための職業体験と、海外移住の体験をみなさまに提供します。