海外ノマドの収入が「会社員の給料を超えたタイミング」は?

  • 2023.09.13

世界中を旅する海外ノマド56人が執筆した「海外ノマド入門」を発売しました。Googleで調べても載っていない、場所にとらわれずに働くノウハウが詰まっています。

辛いことも、泥臭いことも、海外ノマドの現実を正直に書きました。ぜひ、手に取っていただけたら嬉しいです。

 

さて、本記事ではここからが本番です。紙面の関係で、海外ノマド入門にどうしても載せきれなかった原稿がたくさんあります。

このまま、Google Driveに眠らせておくにはあまりにもったいないので、無料版「海外ノマド入門」として掲載します。

 

Webメディアだとスペースに制限がないので、原稿はできるだけ無修正です。ありのままの海外ノマドたちの想いや経験、知恵をお楽しみくださいー!はい、ここまでで導入は終わりです。

 

今回のテーマは「海外ノマドの収入が、会社員の収入を超えた時期」

今回は6人の海外ノマドに「海外ノマドの収入が、会社員の収入を超えた時期」を聞きました。僕の場合は、フリーランスの収入が会社員時代の給料を超えたのは3ヶ月目でした。そもそも、給料が高くなかったこともありますし、独立前に受けていた仕事がまとめて入金されたのが3ヶ月目でした。

そのため、想像よりもずっと早く会社員時代の給料を超えましたが、各種補償がないフリーランスなので「稼げる時に稼いでおこう…!!」と気持ちを新たにしたことを覚えています。

 

広告用のショート動画を制作する、RYOMAさん

2021年の10月に独立、12月にジョージアでノマドワーカーデビューをし、翌月の1月には会社員時代の月収を超えました。

当初は動画編集の案件を中心にクライアントワークをこなしていましたが、編集者だけでは収入に限界があると思い12月ころから平行的にディレクターのポジションをはじめました。ディレクターになることで時給換算での収入が上がり、こなせる案件の数が増え、結果として前職の収入を超えました。

RYOMA
広告運用と映像制作をしている元サラリーマンノマド。大学卒業後、大手日用品メーカー営業職に就職。約3年間の勤務後、鬱状態になり休職・退職。その後ジョージアにてメインの職を変えながらノマド生活中。趣味は1人旅と、サッカー観戦。カタールW杯で現地観戦デビュー。Twitter:@otaryo14

 

未経験からデザイナーノマドになったあかねさん

私は一年目は正直あまり自信がなく収入も安定せずにおり、ノマド暮らしもそんなに楽しむことはできませんでした。2年目から実績がいくつか作り始めた途端に、収入は会社員時代を超えて現在も更新し続けています。

なので、大事なことは諦めないこと。どんなに無理だと思ってもやり続けることに意味があると思います。また、変化し続けること。現状維持は衰退の始まりと言いますが、常に変化し続けて勉強し続けることでさらにアップデートされ、収入や仕事の質も変わってくると思います。

あかね
世界一周中のノマドデザイナー。大手企業を退社後、未経験からデザインを勉強し始め、現在はWeb/UIデザイン制作からマッサージまで複業フリーランスとして活動中。現在は41ヶ国目で今年は南米を周遊予定。最近の趣味はサウナやキャンプに行くこととテレビを観ること。Twitter:@Fp1223

 

就職経験ゼロの新卒ノマド、木村拓也さん

学生時代のアルバイトで、多いときには月に20万円ほどの収入があり、ノマドワーカーとしてこの収入を超えるまでには半年程度かかりました。当時はフィリピンに住んでいたことから、生活コストも月に10万円ほどと低く、収入を増やすことにそこまで躍起になっていませんでした。

正直、アルバイト時代の収入を超えたいという強い思いもなかったので、当時の月収を超えたときにもとくに感慨深い気持ちにはならなかったです。

木村拓也
新卒でフリーランスになった就職経験ゼロ系ノマド。 Webメディアのコンテンツマーケティングをしていたが、YouTubeマーケターに移り変わりつつある。40歳までにNPO法人を設立したいので自己研鑽に励んでいる。特に旅行が好きというわけではないので、海外に行っても引きこもりがち。Twitter:@Takuya_3003

 

ベトナムのIT企業出身のくるまとしはるさん

フリーになってから6ヶ月目で会社員の月収を超えました。幸いにも私は退職後すぐに会社員時代に繋がりのあったクライアントや前職の会社からお仕事をいただくことができました。

フリーランスの場合、数ヶ月分の報酬をまとめて受け取ることもあるので月ごとに月収額に浮き沈みはありますが、各所からの報酬受け取りがまとまったタイミングで月収を超えました。その報酬金額は約100万円でした。

くるまとしはる
約3年間ベトナム現地の日系企業に勤めた後、独立してジョージアに移住したノ マド。会社員時代は10年以上WebディレクターやデジタルマーケティングなどのIT関連業務に従事。現在はWebプランナーやマーケター、ライターを生業としている。並行し て海外移住ブログも運営中。Twitter:@kurutoshi

 

「美しい日本語と写真」の古性のちさん

私はなんだかんだ、3年目くらいだったかもしれないです。結構他のノマドの方と比べるとスロー…!

なんとなく気づいたら増えていたというよりは「今月は前の月より◯円増やすぞ。それを達成するためにできることはなんだろう?」と自分主催でイベントを立てたり、持ち込みでいろんな会社に企画を送ったりと待っているだけの姿勢をやめたことがターニングポイントだったかもしれません。

古性のち
2016年から世界30ヶ国を旅し日本に帰国後、2021年より岡山と東京の2拠点生活をスタート。 SNSでは旅先の風景と日本語を組み合わせる「美しい日本語と写真」シリーズを展開。タイと岡山の2拠点暮らしを検討中。猫が好きで旅先での写真は猫だらけ。猫とドーナツがあれば幸せに生きていける。Twitter:@nocci_84

 

Webエンジニアの一戸英理子さん

元々ITエンジニアとしてそんなに悪くない給料で日本で働いていたため、その売上を超えるのには結構な時間がかかりました。実際はかなり経験値がついてからフリーランスになって、市場価格をエージェントに見てもらってから「もっと稼げるな」と気づいたことがきっかけなのでノマドを始めて10年間ずっと貧乏でした。

ただ、自由な時間を得ながらスキルを身につけて、10年後スキル棚卸しで年収が一気に3倍ぐらいにアップしたのでずっとスキルを磨き続けてこまめに棚卸ししてたらたらすぐに年収アップは見込めるかと思います。

一戸英理子
海外在住歴10年を経て帰国後、フリーランスを経てITの会社を立ち上げたノマド。たまたまITエンジニアとして就職した時に、周りに「どこにでも行けますね」と気づきを与えてもらい、その後は場所を選ばず働けるスキルを得ていることにメリットを感じて様々な場所で仕事をしている。Twitter:@EringoCebu

 

書籍「海外ノマド入門」

書籍の詳細とサンプル

株式会社スラッシュワーカーズ(以下、スラッシュワーカーズ)代表取締役 ルイス前田の著書『海外ノマド入門』が、2023年2月中旬より全国書店・Kindleなどの電子書籍にて販売されました。「好きな場所で暮らせるようになりたい」と思って[…]

 

連載「海外ノマド入門」の続き

海外ノマド入門」に載せきれなかった海外ノマド56人の原稿は今後も「海外ノマド」カテゴリーで定期的に更新します。好きな場所で暮らしたいすべての人へ届きますように。

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