実は孤独!?海外ノマド8人が感じた「イメージとのギャップ」

  • 2023.09.13

海外ノマドとして毎月違う国で暮らしているルイス前田です。この度、世界中を旅する海外ノマド56人と「海外ノマド入門」を執筆しました。Googleで調べても載っていない、場所にとらわれずに働くノウハウが詰まっています。

辛いことも、泥臭いことも、海外ノマドの現実を正直に書きました。ぜひ、手に取っていただけたら嬉しいです。

 

さて、本記事ではここからが本番です。紙面の関係で、海外ノマド入門にどうしても載せきれなかった原稿がたくさんあります。

このまま、Google Driveに眠らせておくにはあまりにもったいないので、無料版「海外ノマド入門」として掲載します。

 

Webメディアだとスペースに制限がないので、原稿はできるだけ無修正です。ありのままの海外ノマドたちの想いや経験、知恵をお楽しみくださいー!はい、ここまでで導入は終わりです。

 

今回のテーマは「イメージとは違う海外ノマドのリアル」

今回は8人の海外ノマドに「海外ノマドになる前と後でイメージと違ったことはあるか」聞いてみました。

僕の予想外なノマド事情は「もっと自然と外国人の友達ができると思ってた」です。ホテルやコワーキングスペースなどで外国人と交流する機会はあるにはあるのですが、部屋で仕事をしているか、観光をしている時間が多いため、自然と友達はできませんでした。

むしろ、仕事をしていなかったバックパッカー時代の方が外国人の友達は多かったです。時間だけはとにかくありましたから。

 

nomadlistなどが主催している海外ノマドのミートアップが世界各地であるので、今後は積極的に参加することで世界中のノマドと仲良くなるのが目標です。ちなみに、「いきなり外国人ではなく、まずは日本人ノマドの友達が欲しい」という方は、ノマドニアに参加してくれれば100人単位で友達は見つかります。

1ヶ月で10職種を体験する海外ワークショップ「ノマドニア」

ノマドニアは世界6都市で開催している海外ノマド体験です。1ヶ月で10種類のノマド向け職業を経験することで、想像ではなく手…

 

タイとジョージア拠点のライターノマド愛優さん

一番は思ったよりもキラキラとはしていないということです。笑

もちろん日本人が多い国や地域もありますが、基本的に作業は一人ですし、社会人の時に比べるとプライベートも含め圧倒的に一人の時間が増えました。お仕事も地道に成果を積み重ねていかないといけない上に、お金の計算等仕事以外の部分でとても地味な作業も多いです。

言葉の壁という意味でも常に努力が欠かせない、「泥臭い」部分も多いなと感じました

愛優
急に会社員をやめてフリーランスになることを決意。ひょんなきっかけでタイでの仕事を見つけ、急遽海外ノマドに。元々旅が好きで35ヶ国以上旅をしていたことも。少し前まではタイに在住しながら旅暮らしをしていたが、その後はジョージアに拠点を移し、現在は日本で暮らしている。Twitter:@ayuphotolog

 

ジョージア拠点のノマド女子大生、夢野さん

ノマドワーカー=拠点を持たない旅暮らし!と思っていましたが、旅をしながら稼いでいる人もいれば、定住型のノマドもいるということです。パソコンを使って拠点を選ばない、どこでも出来る仕事をしているのは共通ですが、どちらのライフスタイルにも憧れます。

日本でも世界でも、旅をしながらノマドをして気に入った場所があれば定住するのが理想です。

夢野
大学を休学して「ノマドニア」を卒業後、東欧ジョージアでノマド修業中の青学生。国内外問わず旅行が大好きだったため、旅しながら稼げるようになりたくて就活をやめる。学生をしながらフリーランス兼ノマドワーカーを目指している。時間にも場所にもとらわれない生き方を目指して模索中。Twitter:@07yum1

 

人材業界から独立したアラサーノマドの荻野祐里香さん

私は海外を転々としながら仕事をするタイプのノマドワーカーに憧れていたのですが、実際やってみるとかなりめんどくさいと気付きました(笑)

フライト中はもちろん仕事はできませんし、ホテルの口コミを見て予約するにもいちいち時間がかかります。当たり前ですがその分作業時間がなくなるため、私には向いていませんでした。SNSで見る世界だけで判断するのはダメですね。

荻野祐里香
30歳で脱サラしたノマド。会社員時代は人材業界で7年間営業を経験。ジョージアからノマド生活をスタートさせ、笑ってコラえて!でジョージアレポーターを務める。現在は「ノマドニア」運営、採用支援、コーチングなどに従事。無類の焼酎好きであり、焼酎インフルエンサーを夢見ている。Twitter:@yuri_gerbera

 

コミュニティマネージャーの畑山朱華さん

いい意味でもありますが「どこでも働ける」というのは「どこにいても働く」ことなので、まとまったお休みは基本ないです。私はコミュニティマネージャーの仕事柄、夜や土日もイベントやミーティングがあることが多いので、連休はないですし、みんながご飯を食べに行っている時も仕事をしていることが現状です。

ただ、私の場合はそれを理解していますし、元々ノマド生活にいい意味で期待していないので、働き方には満足しています。

畑山朱華
多様で複雑な「人」と「世界」を愛しているコミュニティマネージャー。「ストレス社会を軽減出来て、人が活き活きする仕事」を軸に、コミュニティ運営やコミュニティデザイン、ワークショップデザインに従事。コミュニティは平均して5つ運営し、月に10回以上のイベントを開催している。Twitter:@sshukaa

 

アフリカを中心に活動する、稲川雅也さん

自由に、好きなように働ける、は正解であり、間違いでもありました。個人事業主やノマドは働く場所、時間、内容も自分で決められます。ただお金を稼ぐ以上お客さんがおり、その要望に応える対価が収入になります。

そんなクライアントとの連絡も自らが行う場合が多く、プライベートと仕事の合間が無くなっていきます。自由に、幸せに働くつもりが、昼夜問わず、自分に社畜になり働く、なんて話はよくあります。それが大事な時期もありますが……

稲川雅也
早稲田大学在学中にアフリカ大陸を縦断し、その文化に惚れ込む。中退後、株式会社東京アフリカコレクション(現Stagebank)を設立。 2020年には一般社団法人LIFE IS ROSEを理事として立ち上げに参画し、企業コンサルティングやコミュニティ運営、スナックの立ち上げなどを担当している。Twitter:@masayainagawa

 

アートディレクター、料理研究家の市角壮玄さん

いい意味では、友達に全然会えます。どこにも行けるので相手の都合に合わせて、時間に縛られている時より会いに行けると思います。

旅人してると「日本にいる間に会っておかないと!」と思ってくれるらしく、ノマド以前よりも大切な人との時間を過ごすことが出来ています。近いと「いつか会えるからいいや」ってなるみたいですね。笑

悪い意味では、日本に帰ってきた時に共通体験を持つ人は減っていくのでちょっと寂しい気持ちになることがあります。変わった人、特殊な人と思われるのはとても寂しいので、この本の持つ意義は大きいです!

市角壮玄
世界を旅しながら、複数の仕事をして暮らす。HOXAI という名義でアートディレクターとして企業や自治体 のデザインや映像制作をしたり、デザイン思考の講師をしたり。料理研究家や東京都の起業支援施設「SHT」の講師としても活動。BBT大学経営学部准教授。著書に『VEGESUSHI』。Twitter&Instagram:@hoxai

 

高専を卒業して、初海外でノマドになったおひょう

ノマドワーカーってキラキラしたイメージを持ってませんか?しかし実際はそんなことはなくて、常に孤独との戦いです笑 幼い頃からチームプレーが好きだった僕にとって、孤独で黙々と何かをするのはかなり苦しい戦いでした。

僕の場合は友達とシェアハウスをしていたので、日々コミュニケーションを取ることで孤独感は和らいでいましたが、自由そうにしているノマドワーカーの方は1人ぼっちだと思います(家族ノマドは別です)。よほど収入レベルと気が合う相手でないと、自由と孤独は表裏一体になるのではないでしょうか。

おひょう
沖縄に移住してIT営業とWebライターをしている元高等専門学校生。卒業後ジョージアでノマドになるために10ヶ月ほどWebライターをしていた。現在は沖縄でIT事業の立ち/上げメンバーとして働いている。Twitter:@ohyo_2000

 

砂漠マラソンを5つ走破した冒険家ノマドMaSaToさん

「暇だと大変!笑」。自分がやりたいことを見つけて、人生を歩んで行くことができないと、時間を持て余してしまう。だからこそ、なんで生きているのか、何のためにノマドになり旅をしているのか、自分と向き合うことが必要だと思います。

だからこそ、働く時間が短いから幸せとか、そういったことではなく、自分が好きなことに夢中になれることが幸せだと気づきました。

MaSaTo
「世界は僕らの学校だ!」と、2年半かけて世界一周をやり遂げ、これまで103ヶ国を旅した冒険家。サハラマラソン250kmや南極マラソンなど、世界の砂漠マラソンも5つ走破。「わたしをつくる冒険」を掲げて「自分色に輝きたい学生」と一緒に冒険する世界一周大学の校長をしている。Twitter:@masato_tabi

 

書籍「海外ノマド入門」の中身を覗き見できます

書籍の詳細とサンプル

株式会社スラッシュワーカーズ(以下、スラッシュワーカーズ)代表取締役 ルイス前田の著書『海外ノマド入門』が、2023年2月中旬より全国書店・Kindleなどの電子書籍にて販売されました。「好きな場所で暮らせるようになりたい」と思って[…]

 

連載「海外ノマド入門」の続き

海外ノマド入門」に載せきれなかった海外ノマド56人の原稿は今後も「海外ノマド」カテゴリーで定期的に更新します。好きな場所で暮らしたいすべての人へ届きますように。

目次
・なぜ、海外ノマドになりたいと思いましたか?
・海外ノマドになることを決めたきっかけは?
・ノマドになる自信がないんだけど、まず何をすればいい?
・海外ノマドを親に反対されましたか?どうやって説得しましたか?
・海外ノマド8人が実践した「英語の勉強方法」
・海外ノマドになる前に絶対に身につけるべき「スキル」
・海外ノマドとして食べていくために「どんなスキルをどれくらい」磨くべきか?
・海外ノマドって「会社を退職してから出発まで何してた?」7人の体験談
・海外ノマドが仕事やプライベートで「退職前にやったほうが良かったことは?」
・ノマドになって生活費が稼げない間のメンタルはどうやって維持していた?
・海外ノマドが収入を増やすためにやっている8種類の「工夫や努力」
・海外ノマドになって「会社員またはバイトの収入を超えたのはいつ」?
・海外ノマドになって収入が減ることへの不安は?どう受け止める?
・ノマドになって最初の仕事はいくらもらえた?その金額に対してどう感じた?
・海外ノマドは毎月どれくらい貯金している?その目的や目標金額は?
・海外ノマドはどんな投資をしている?投資の目的や目標は?
・海外ノマドになって、最も収入の多かった月と少なかった月の差はどれくらい?
・海外ノマドになって一番大きな買い物はどんなもの?
・7人の海外ノマドが滞在先でのリアルな生活費を大公開!
・海外ノマドならでは!?盲点になりがちな意外と痛いノマドの出費
・大小さまざま。海外ノマド6人が教える「支出を減らす工夫」
・海外ノマド5人が気をつけている「お金との向き合い方」
・海外ノマド中の保険はどうしている?ノマド9人の実例
・0からのスタート。海外ノマドはどうやって仕事を得られる人脈を広げるの?
・仕事を得るのにSNSのフォロワー数は大事?海外ノマド7人の体験談
・海外ノマドとしての最初の仕事は?その後仕事の幅を広げるコツは?
・急に仕事が無くなった……その「理由」と「対処法」は?

1ヶ月で10種類のリモートワークを海外に住みながら体験する「ノマドニア」

ノマドニア

ちいさい子どもは習い事や遊びなど、さまざまな経験を経て自分の好きや得意を発見します。しかし、大人になるとそのような機会は失われてしまいます。

ノマドニアは「リモートワークで好きな場所で働きたい」という理想を叶える手段を見つけるための職業体験と、海外移住の体験をみなさまに提供します。