海外ノマド12人が考える「ノマドワーカーに必要なマインド」とは？

海外ノマドとして毎月違う国で暮らしているルイス前田です。この度、世界中を旅する海外ノマド56人と「海外ノマド入門」を執筆しました。Googleで調べても載っていない、場所にとらわれずに働くノウハウが詰まっています。

辛いことも、泥臭いことも、海外ノマドの現実を正直に書きました。ぜひ、手に取っていただけたら嬉しいです。

海外ノマド入門 ここではない場所で生きていく

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さて、本記事ではここからが本番です。紙面の関係で、海外ノマド入門にどうしても載せきれなかった原稿がたくさんあります。

このまま、Google Driveに眠らせておくにはあまりにもったいないので、無料版「海外ノマド入門」として掲載します。

Webメディアだとスペースに制限がないので、原稿はできるだけ無修正です。ありのままの海外ノマドたちの想いや経験、知恵をお楽しみくださいー！はい、ここまでで導入は終わりです。

今回のテーマは「ノマドワーカーに必要なマインド」

好きな時間に好きな場所で働ける海外ノマド。とても自由に思える反面、国ごとの文化の違いに戸惑ったり、自分で時間や感情をコントロールしないといけなかったり、捉え方次第では、しんどいと感じる人も。

そこで、今回はいろんな壁を乗り越えてきた海外ノマド12人に「海外ノマドに必要なマインド」を聞きました。

海外ノマド本の筆者、ルイス前田の場合

「違いを楽しむ」気持ちがないと、ノマドはしんどいと思います。海外に長く滞在していると痛感しますが、日本人にとっての日本はとっても快適です。日本を絶対的な基準せずに、海外で知らない言語や知らないルールに囲まれた時に、日本との違いを楽しめるしなやかな人はノマドに向いてます。

とはいえ、海外ノマドを10年続けていても、日本では体験しないような理不尽な出来事に「なんでやー！」と悔しい気持ちが吹き出してしまうこともあります。それでも、「まあ、でも話のネタができたからいいか」と翌日には割り切れるので「人生はネタ作り」マインドも有効かもしれません。

就職経験ゼロの新卒ノマド、木村拓也さん

ノマドに限った話ではありませんが、自責思考が重要だと思います。

ノマドワーカーは、住む場所や付き合う人、時間の使い方が、一般的な会社員に比べて流動的になりがちです。環境が変わるのと同時に、メンタルも不安定になることも多いと思いますが、その際に自責の考え方をすることにより、必要以上にメンタルがぶれないという利点があります。

環境が変化した際に、安定したパフォーマンスを出すためにも、常に自責思考でいることが必要だと考えています。

ジョージア拠点のノマド女子大生、夢野さん

「自分をしっかり持つこと」だと思います。世の中には本当に色んな人がいて色々な意見を頂きますが、自分とってそれが有益な情報・方法なのかはしっかり見定めなくてはいけません。その人にとっては良い方法でも、自分に合わない・要らないなんてことも多いです。

物事に対しては柔軟に対処することが大事ですが、根本の自分をしっかり持っていないと周りの常識や基準に振り回されて目標を見失い自分が疲弊してしまいます。自分の信念をしっかり持ち続けることが大切だと考えています。

人材業界から独立したアラサーノマドの荻野祐里香さん

自分のことは自分で決断すること、失敗を恐れないことだと思います。ノマドワーカーは全て自己責任なので、やることもやらないことも自分で決める必要があります。またやりたいことを実現するために何事も失敗する前提で考える方が楽です。

実際やってみてうまくいかないことも多いのですが、このマインドでいると「失敗する方法が分かって良かった。じゃあ別の方法試せばいいや」と切りかえられるのでポジティブでいられます。

イタリアのスロードフードを広めている、西村千恵さん

自分軸と自己肯定感。周りを気にして自分の生き方を決めるのではなく、なりたい自分、理想の人生、達成したいことを叶えるためには自分を信じ続けるしかありません。私は自由であり、何でもできる、と思えるかどうかは、日々自分の本音に耳を傾け対話をし、自分を信頼することの筋トレの積み重ねです。

もちろん人に相談したり意見をもらうことは大切なことですが、自分が望む未来を信じ続ける精神力は自分でしか作れないと思います。

元公務員ノマドのあやかさん

「自分との時間を楽しめること」だと思います。場所にとらわれないことが魅力のノマドですが、自由に動き回れる分、常にそれに人を巻き込むのは難しいです。ひとりで寂しいこともあります。そんなとき、自分との時間を楽しめることがノマドにとっては大事だと思います。

尊敬する人が、一人でバーにいるときに「誰と来てるの？」と聞かれたことに対して「With me（私とよ）」と答えたエピソードが大好きです。そのくらい自信を持って自分との時間を楽しめるマインドをまだまだ育て中です。

アフリカを中心に活動する、稲川雅也さん

得意な分野で成果をだし、苦手な分野は任せる、ということだと思います。ノマドやフリーランスは何でも自分でやってしまいがちですが、苦手なことに苦心しながら仕事をしていては、自分はもちろん、クライアントにとっても良いことはありません。

お仕事を依頼するなら、絶対得意な人にやってほしいですから。そのためにまず、自分の得意なことと、苦手なことをちゃんと把握することが大切かと思います。自分の苦手なことが、逆に得意な人が必ずいます。

タイとジョージア拠点のライターノマド愛優さん

海外ノマドに圧倒的に必要な能力は、「一人でも楽しめる趣味がある」ことだと思います。もちろん仕事へのやる気やスキルアップへのモチベーション、仕事獲得へのアピールなど仕事面でしなければならないことはたくさんありますが、どちらかというとそれらはできないと、シンプルに仕事が続きません。

読書や映画鑑賞、アニメ、ゲームなど、なんでもいいので「何もすることがない時間が5時間あったときに一人で時間をつぶせる趣味」があると本当に強いです。

125ヶ国を訪れた女性ノマドのマリーシャさん

「なんくるなるさ」「心配ないさ」と楽天的であることはある程度必要だと思います。旅先では想定外のことが多発します。はじめのうちはストレスですが、なんでも経験と思って捉えようとすることで気持ちが全然違うと思います。

無理なポジティブシンキングも気持ち悪いですが、旅を続けていれば慣れてきますし、忍耐強くなり、自動的にメンタルも鍛えられてきます。「死ぬこと以外かすり傷」とは言い得て妙で、私もまさにそんな感じの精神で生きてます。

アートディレクター、料理研究家の市角壮玄さん

「人生が一度きり」だということをぼんやりとじゃなくて腹の底から感じること。なんとなくやってみたいと思っていることを本当に実行してしまうには、自分に残された時間が有限だということを意識することから始まると思います。

やらない言い訳、諦める言い訳って日本のようにまだノマドになる必要に迫られない世界では(もしかしたら将来そうなるかもですが)いくらでも思いつくと思いますので、最適なタイミングを伺わないことかなと。

新卒NTTデータからノマドになった、岡村龍弥(シャンディ)

別にノマドワーカーに限ったことではないですが、働く上で基礎的なビジネスマインドやスキルは必須です。自営業や自分でサービスを作るなら別ですが、基本的にノマドワーカーの仕事相手は企業になることが多いように感じます。

ただでさえまだ理解しにくい「ノマドワーカー」という働き方、基礎的なことができていないとそれだけで大きくマイナスされます。「ノマドワーカーだから仕方がない」という感情にさせるのではなく、相手にこちらの働き方やライフスタイルを意識させないことが1番大事だと思います。

蔦屋書店で働き、世界131ヶ国を旅する森卓也さん

自分を知ることでしょうか。ノマドというスタイルの実践は、たくさんの取捨をした先にあるミニマリスト的なライフスタイルでもあると思うので、自分が生きるために最低限必要なものを明確にするため、まずは己を知ることが先決になってくると思います。

人生の優先順位に自覚的であれば、正しい決断が導き出せるし、そうすることは自分も周囲も幸福にします。

書籍「海外ノマド入門」の中身を覗き見できます

書籍の詳細とサンプル

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