世界中を旅する海外ノマド56人が執筆した「海外ノマド入門」を発売しました。Googleで調べても載っていない、場所にとらわれずに働くノウハウが詰まっています。
辛いことも、泥臭いことも、海外ノマドの現実を正直に書きました。ぜひ、手に取っていただけたら嬉しいです。
さて、本記事ではここからが本番です。紙面の関係で、海外ノマド入門にどうしても載せきれなかった原稿がたくさんあります。
このまま、Google Driveに眠らせておくにはあまりにもったいないので、無料版「海外ノマド入門」として掲載します。
Webメディアだとスペースに制限がないので、原稿はできるだけ無修正です。ありのままの海外ノマドたちの想いや経験、知恵をお楽しみくださいー!はい、ここまでで導入は終わりです。
今回のテーマは「ノマドを辞めたくなる出来事とノマドを辞めない理由」
海外ノマドとして生活するのも楽なことばかりじゃない。そこで、今回は7人の海外ノマドに「ノマドを辞めたいと思ったきっかけ」と「それでも辞めなかった理由」を聞きました。
僕が「ノマドを辞めたい」と思った唯一の瞬間は、ベラルーシ滞在中に人生で初めてのロストバゲージを経験した瞬間でした。荷物があるのかどうかも確認できないし、次の国にも進めないし、貴重品ぐらいしか持ってないし、マジかー!!と途方に暮れました。
4日ほど粘った結果、無事に荷物が手元に届きましたが、次からはトランジットの時間は長めに取ろう!と決意しました。
飛行機の旅行で頭を悩ませることは空港での乗り継ぎ(トランジット)と預け入れ手荷物の紛失(ロストバゲージ、通称ロスバゲ)です。航空券を安く抑えたり、マイナーな国に行こうとすると、トランジットが2回あったりもします。 北京[…]
家族でノマドを実現している、清野奨さん
2020年にコロナで世界中の国境が封鎖されて多くの人が元いた場所へ帰った時は「この先どうなるんだろうか?どこにいたら一番安全だろう。この先どうなるんだろう?」という不安で移動生活を辞めようと思いました。
しかし、そんな時にジャック・アタリ氏のノマド論を知り「変化に対応し、どこでも生きていけるスキルを身に着けないと駄目だ!」という危機感を感じました。だとすると、この状況を上手く利用することもできるのではないかと、当時滞在していたサムイ島にそのまま住み、今もノマドを続けています。
清野奨
1歳になるノマドベイビーと奥さんの家族3人でノマドライフをしている。「生きる場所と働く場所の自由と民主化」をするためにデジタルプロダクト受託開発を行う会社 「aniuma OÜ」をエストニアで設立。新しいアイデアを得るために世界各地のコワーキング&コリビングスペースに訪れている。Twitter:@susumu1127
大企業の会社員とルワンダ移住を経験した、ぴきちんさん
サラリーマン全盛期より収入が1/4くらいになったし、定期収入がないことは辛いですね。固定費は毎月出ていくのに収入がそれに満たない月があったりしますが、でも自由にどこからでも仕事ができるのでやめません。
仕事を調整して1ヶ月LAに大谷さんの応援に行くのはサラリーマンだとまずできないですがノマドなら可能なので辞められません。
ぴきちん
国内外を旅しながら働いているフリーランス。リクルート、メルカリを経て、念願のアフリカ移住しルワンダで日本の中小企業の駐在員として働いていたが、コロナで緊急帰国しニート期間を経て旅するフリーランスに。マーケティング、営業、ドローンビデオグラフォーなど色々な仕事をしている。Twitter:@h723_
世界一周中のライターノマド、はっちーさん
プライベートと仕事のトラブルが重なって仕事が手に付かなくなったとき、「自分はノマドに向いていないんじゃないか」と思ってノマドを辞めようと思ったことがありました。
ですが、自分が最初にノマドを選んだ理由やこれからの自分の人生を考えたときに、やっぱりノマドが1番自分にあった働き方だと改めて確信したので今もノマドを続けています。自分で決めたことだからこそ、原点を思い返せばまだまだこれからだと思えるんですよね。
はっちー
世界一周中のフリーランスノマド。Webライターとして取材記事やSEO記事を執筆している。学生時代に女性不信に陥り、人生の目標だった結婚を諦めて旅に出る。アメリカ横断をきっかけに長期の海外旅行に目覚め、’22年8月から世界一周を始める。モットーは「人生大体何とかなる」。Twitter:@shuntech88
広告用のショート動画を制作する、RYOMAさん
ジョージアでノマドを始めた頃、実際の出費と当時の収入を考えるとこのままでは海外ノマドを続けられる状況ではないと思い、辞めなくてはいけなくなるかもしれないと思いました。
ただ、貯金を切り崩して貯金が尽き、日本に帰るとなってはとても自分の中では負けた気持ちになると容易に想像できたので、収入を増やすためのやり方を考え改善することでノマドを継続することができました。
RYOMA
広告運用と映像制作をしている元サラリーマンノマド。大学卒業後、大手日用品メーカー営業職に就職。約3年間の勤務後、鬱状態になり休職・退職。その後ジョージアにてメインの職を変えながらノマド生活中。趣味は1人旅と、サッカー観戦。カタールW杯で現地観戦デビュー。Twitter:@otaryo14
ブロガーノマド&フリー素材モデルのふじさわあつしさん
フリーランスは続いていますが、ノマド(海外生活)は辞めたり、また始めたりを繰り返しています。日本で部屋を借りて住所を持つことのメリット、快適さは大きいので、必要に応じて行き来してます。
部屋があると、(当たり前ですが)家具にこだわったり、食事にこだわったり、近所に友達がいたり、メリットは多いです。一度ノマドになったら一生ノマドなんてことはないので、数ヶ月、数年単位で定住と行き来しても全然いいと思います。
ふじさわあつし
2013年にブログで独立。以降はアフィリエイト、YouTube、電子書籍出版、書籍出版、講師、ライターなど様々な仕事をしながら生きている。合計10ヶ月間の東南アジアノマド、2週間の東欧旅をしていた。フリー素材サイト「ぱくたそ」でモデルもしている。Twitter:@fujisawatsushi
イスラエル拠点のデザイナーノマド、しずかさん
自営業に必要な手続きや管理が煩わしいと感じたときや、会社員の福利厚生を羨ましいと感じたときなど。それでもやめなかったのは、ノマドには以下のメリットがあるからです。
『時間と場所を選ばない働き方』『一緒に働く人を選べること』『日々鍛えられるコミュニケーション能力と情報収集力』これらのメリットに価値を見出す人もいれば、そうでない人もいるかと思うので、迷ったときは自分が何を大切にしたいかいかをじっくり考えるのがいいと思います。
しずか
キャリアも子育ても諦めない3歳児のママ。フリーのデザイナーをしながらスタートアップのCCO、イスラエルSaaS企業の日本進出の手伝いなどをやっている。パートナーはイスラエル人。フランス語と英語、日常レベルのヘブライ語が話せる。働く場所を選ばない利点を活かして、娘がもう少し大きくなったら世界旅行に行くのが目標。最近の興味はお金の管理。
ライター&カメラマンの女性ノマド、伊佐知美さん
日本国内に自分で借りた家がなく、住民票を新潟県の実家に置かせてもらっていた頃のこと。やっとこさ海外から帰ってきて、友人たちがたくさんいる愉快な東京にルンルン気分でAirbnbやホテル滞在。
「そうだ!今回の帰国では免許証の更新をしなければ!」と思い出し、手続きの場所を確認すると「新潟県の田舎のどこそこの免許センターへ」と記載がある。絶望。まぁ、行けばいいだけなんですけれどね。書類系の手続きや不便さは、時折ノマドの頬を濡らします。辞めたいというか、「やり方を考えねば……」と思った出来事です。
伊佐知美
「旅と暮らしを行ったり来たり。そうやって過ごす日々から紡がれるもの、全て」、「軽やかに生きる」をテーマに旅のあるライフスタイルを追いかけて数年。日本1周、世界2周、4ヶ国の語学留学、無拠点生活など長年の旅暮らしを経て、2022年に沖縄にて起業。著書に『移住女子』(日・韓)。Twitter:@tomomi_isa
書籍「海外ノマド入門」の中身を覗き見できます
株式会社スラッシュワーカーズ(以下、スラッシュワーカーズ)代表取締役 ルイス前田の著書『海外ノマド入門』が、2023年2月中旬より全国書店・Kindleなどの電子書籍にて販売されました。「好きな場所で暮らせるようになりたい」と思って[…]
連載「海外ノマド入門」の続き
「海外ノマド入門」に載せきれなかった海外ノマド56人の原稿は今後も「海外ノマド」カテゴリーで定期的に更新します。好きな場所で暮らしたいすべての人へ届きますように。
・なぜ、海外ノマドになりたいと思いましたか?
・海外ノマドになることを決めたきっかけは?
・ノマドになる自信がないんだけど、まず何をすればいい?
・海外ノマドを親に反対されましたか?どうやって説得しましたか?
・海外ノマド8人が実践した「英語の勉強方法」
・海外ノマドになる前に絶対に身につけるべき「スキル」
・海外ノマドとして食べていくために「どんなスキルをどれくらい」磨くべきか?
・海外ノマドって「会社を退職してから出発まで何してた?」7人の体験談
・海外ノマドが仕事やプライベートで「退職前にやったほうが良かったことは?」
・ノマドになって生活費が稼げない間のメンタルはどうやって維持していた?
・海外ノマドが収入を増やすためにやっている8種類の「工夫や努力」
・海外ノマドになって「会社員またはバイトの収入を超えたのはいつ」?
・海外ノマドになって収入が減ることへの不安は?どう受け止める?
・ノマドになって最初の仕事はいくらもらえた?その金額に対してどう感じた?
・海外ノマドは毎月どれくらい貯金している?その目的や目標金額は?
・海外ノマドはどんな投資をしている?投資の目的や目標は?
・海外ノマドになって、最も収入の多かった月と少なかった月の差はどれくらい?
・海外ノマドになって一番大きな買い物はどんなもの?
・7人の海外ノマドが滞在先でのリアルな生活費を大公開!
・海外ノマドならでは!?盲点になりがちな意外と痛いノマドの出費
・大小さまざま。海外ノマド6人が教える「支出を減らす工夫」
・海外ノマド5人が気をつけている「お金との向き合い方」
・海外ノマド中の保険はどうしている?ノマド9人の実例
・0からのスタート。海外ノマドはどうやって仕事を得られる人脈を広げるの?
・仕事を得るのにSNSのフォロワー数は大事?海外ノマド7人の体験談
・海外ノマドとしての最初の仕事は?その後仕事の幅を広げるコツは?
・急に仕事が無くなった……その「理由」と「対処法」は?
・実は孤独!?海外ノマド8人が感じた「イメージとのギャップ」
・海外ノマドになって一番精神的に辛かったことは?7人の経験談
・10人の海外ノマドが語る「ノマドワークでの困りごと」
1ヶ月で10種類のリモートワークを海外に住みながら体験する「ノマドニア」
ちいさい子どもは習い事や遊びなど、さまざまな経験を経て自分の好きや得意を発見します。しかし、大人になるとそのような機会は失われてしまいます。
ノマドニアは「リモートワークで好きな場所で働きたい」という理想を叶える手段を見つけるための職業体験と、海外移住の体験をみなさまに提供します。