海外ノマドになって精神的に辛かったことは?ノマド7人が赤裸々に語りました

  • 2023.09.13

海外ノマドとして毎月違う国で暮らしているルイス前田です。この度、世界中を旅する海外ノマド56人と「海外ノマド入門」を執筆しました。Googleで調べても載っていない、場所にとらわれずに働くノウハウが詰まっています。

辛いことも、泥臭いことも、海外ノマドの現実を正直に書きました。ぜひ、手に取っていただけたら嬉しいです。

 

さて、本記事ではここからが本番です。紙面の関係で、海外ノマド入門にどうしても載せきれなかった原稿がたくさんあります。

このまま、Google Driveに眠らせておくにはあまりにもったいないので、無料版「海外ノマド入門」として掲載します。

 

Webメディアだとスペースに制限がないので、原稿はできるだけ無修正です。ありのままの海外ノマドたちの想いや経験、知恵をお楽しみくださいー!はい、ここまでで導入は終わりです。

 

今回のテーマは「ノマドになって辛かった時のエピソード」

今回は7人の海外ノマドにノマドになってから精神的に落ち込んだり、辛かった時のお話を聞きました。ノマドになって10年の筆者が思い出す辛かった思い出は、お金が無くてカッパドキアの気球を諦めたことでした。

 

こんな素敵な景色を目の前に、「100ドルか。高いなぁ」とケチってしまいました。あれ以来、カッパドキアの話を聞いては「気球に乗っておけばよかったなぁ」と思い返すことになったので、贅沢するためのお金は必要なくても、やりたいことをやる分は稼げないとダメだ!と仕事に励むことになりました。

それでは、他のノマドたちの辛かったことも聞いていきましょう。

 

世界一周中のライターノマド、はっちーさん

海外でトラブルに巻き込まれて一時帰国したタイミングで、いただいていた仕事が打ち合わせと全然違う内容だったことがありました。プライベートでも大変なことがたくさんあったので、仕事がまったく手に付かなくなってしまって。精神的にも落ち込んでとても辛かったです。

フリーランスの中でもノマドは1人になる時間が多いので、病気やトラブルなど個人の問題が強く影響する傾向にあるなと思います。 仕事とは関係ない友だちや趣味を作っておくと、一時的にでも自分を問題から遠ざけられるのでおすすめです。

はっちー
世界一周中のフリーランスノマド。Webライターとして取材記事やSEO記事を執筆している。学生時代に女性不信に陥り、人生の目標だった結婚を諦めて旅に出る。アメリカ横断をきっかけに長期の海外旅行に目覚め、’22年8月から世界一周を始める。モットーは「人生大体何とかなる」。Twitter:@shuntech88

 

人材業界から独立したアラサーノマドの荻野祐里香さん

海外に出て3ヶ月が経った頃、急にモチベーションが湧かなくなり、頑張れない自分に悩んだことがあります。当時はノマドになりたてで仕事を選ばずに受けまくっていたのですが、それが心の余裕のなさに繋がっていました。

しばらくは1人で悩んでいたのですが、ある時ノマド仲間に「やる気がでない仕事は思い切ってやめたら?続けられる仕事で成果を出すほうがいいよ」と言われ納得。当時受けていたライティング案件はお断りをし、やりたい仕事をする時間を作ったところ結果も出てスッキリしました。

荻野祐里香
30歳で脱サラしたノマド。会社員時代は人材業界で7年間営業を経験。ジョージアからノマド生活をスタートさせ、笑ってコラえて!でジョージアレポーターを務める。現在は「ノマドニア」運営、採用支援、コーチングなどに従事。無類の焼酎好きであり、焼酎インフルエンサーを夢見ている。Twitter:@yuri_gerbera

 

ジョージア拠点のノマド女子大生、夢野さん

クライアントさんが期待するクオリティのものを安定して納品できず、かなり厳しいご意見を頂いた時です。自分の力不足が原因なので何も言えず、悔し泣きしました。

今思えば、もっと丁寧にヒアリングとリサーチをしてクライアントさんの要望を聞き出しながら仕事を進めるべきだったと反省しています。折角取れた大型案件を、自分のスキル不足で失ってしまったことは多分これから一生後悔すると思います。

この悔しさをバネに、いつかはこれを超える大型案件を掴み取ってみせます。

夢野
大学を休学して「ノマドニア」を卒業後、東欧ジョージアでノマド修業中の青学生。国内外問わず旅行が大好きだったため、旅しながら稼げるようになりたくて就活をやめる。学生をしながらフリーランス兼ノマドワーカーを目指している。時間にも場所にもとらわれない生き方を目指して模索中。Twitter:@07yum1

 

ライター&カメラマンの女性ノマド、伊佐知美さん

オーストラリアのエアーズロックや、ペルーのマチュピチュなど、「これぞ世界の王道観光地!」にいる時に、トラブルや仕事の締切が急遽発生し、作業に追われて終日宿に缶詰、「これ、どこにいても同じやん……」な日が続いた時

PCを閉じれば素晴らしい世界が広がっている!とは思えるものの、ノマドワーカーじゃなくて「ただの旅行者」だったら、この瞬間をもっと目一杯楽しめるのに。という考えが頭をよぎってしまった時はちょっぴりだけ落ち込みます(笑)。いやでもベースは最高の日々ですよ!

伊佐知美
「旅と暮らしを行ったり来たり。そうやって過ごす日々から紡がれるもの、全て」、「軽やかに生きる」をテーマに旅のあるライフスタイルを追いかけて数年。日本1周、世界2周、4ヶ国の語学留学、無拠点生活など長年の旅暮らしを経て、2022年に沖縄にて起業。著書に『移住女子』(日・韓)。Twitter:@tomomi_isa

 

就職経験ゼロの新卒ノマド、木村拓也さん

ノマドになってすぐ、フィリピンのボラカイという島に、単身メディアをつくりに行ったときが、これまでのノマド人生で一番大変でした。収入が不安定なことに加え、知り合いがひとりもおらず、さらにインターネット環境も最悪でした。

メディアをつくりにいったのに、写真1枚アップロードするのに10分近くかかったり。世界的に有名な観光地かつ、日本人の強い競合がいなかったため、勝算は十分にあったのですが、背水の陣で飛び込むのには早すぎたのかもしれません。

木村拓也
新卒でフリーランスになった就職経験ゼロ系ノマド。Webメディアのコンテンツマーケティングをしていたが、YouTubeマーケターに移り変わりつつある。40歳までにNPO法人を設立したいので自己研鑽に励んでいる。特に旅行が好きというわけではないので、海外に行っても引きこもりがち。Twitter:@Takuya_3003

 

ブロガーノマド&フリー素材モデルのふじさわあつしさん

ブログ収入、アフィリエイト収入がジワジワと減り、世間的にも個人ブログ終焉の流れがあり、どう対処しても収入が上がらないときは精神的に追い込まれました。周りのブロガー、アフィリエイターも消えていき、どうしようもない流れに押し流される感じがしました。世の中から自分が必要とされていない感じさえ感じました。

note販売や単発のライター案件で食いつなぎつつ、結局は友人からまとまったライター案件をもらい、それ以降はライターで生計を建てています。

ふじさわあつし
2013年にブログで独立。以降はアフィリエイト、YouTube、電子書籍出版、書籍出版、講師、ライターなど様々な仕事をしながら生きている。合計10ヶ月間の東南アジアノマド、2週間の東欧旅をしていた。フリー素材サイト「ぱくたそ」でモデルもしている。Twitter:@fujisawatsushi

 

広告用のショート動画を制作する、RYOMAさん

現在やっている事業でパートナーとの取り分を見直す話が出た時には、落ち込みました。実際、当初は自分自身のパフォーマンス以上の取り分をもらっていたと思います。

ただ、自分の中で数値と行動の2つの目標を設定して、パフォーマンス向上のため常に振り返りながら試行錯誤を毎日続けました。結果として、自分のパフォーマンスを上げ事業にも貢献することで取り分を見直す話は無くなりました。

RYOMA
広告運用と映像制作をしている元サラリーマンノマド。大学卒業後、大手日用品メーカー営業職に就職。約3年間の勤務後、鬱状態になり休職・退職。その後ジョージアにてメインの職を変えながらノマド生活中。趣味は1人旅と、サッカー観戦。カタールW杯で現地観戦デビュー。Twitter:@otaryo14

 

書籍「海外ノマド入門」の中身を覗き見できます

書籍の詳細とサンプル

株式会社スラッシュワーカーズ(以下、スラッシュワーカーズ)代表取締役 ルイス前田の著書『海外ノマド入門』が、2023年2月中旬より全国書店・Kindleなどの電子書籍にて販売されました。「好きな場所で暮らせるようになりたい」と思って[…]

 

連載「海外ノマド入門」の続き

海外ノマド入門」に載せきれなかった海外ノマド56人の原稿は今後も「海外ノマド」カテゴリーで定期的に更新します。好きな場所で暮らしたいすべての人へ届きますように。

目次
・なぜ、海外ノマドになりたいと思いましたか?
・海外ノマドになることを決めたきっかけは?
・ノマドになる自信がないんだけど、まず何をすればいい?
・海外ノマドを親に反対されましたか?どうやって説得しましたか?
・海外ノマド8人が実践した「英語の勉強方法」
・海外ノマドになる前に絶対に身につけるべき「スキル」
・海外ノマドとして食べていくために「どんなスキルをどれくらい」磨くべきか?
・海外ノマドって「会社を退職してから出発まで何してた?」7人の体験談
・海外ノマドが仕事やプライベートで「退職前にやったほうが良かったことは?」
・ノマドになって生活費が稼げない間のメンタルはどうやって維持していた?
・海外ノマドが収入を増やすためにやっている8種類の「工夫や努力」
・海外ノマドになって「会社員またはバイトの収入を超えたのはいつ」?
・海外ノマドになって収入が減ることへの不安は?どう受け止める?
・ノマドになって最初の仕事はいくらもらえた?その金額に対してどう感じた?
・海外ノマドは毎月どれくらい貯金している?その目的や目標金額は?
・海外ノマドはどんな投資をしている?投資の目的や目標は?
・海外ノマドになって、最も収入の多かった月と少なかった月の差はどれくらい?
・海外ノマドになって一番大きな買い物はどんなもの?
・7人の海外ノマドが滞在先でのリアルな生活費を大公開!
・海外ノマドならでは!?盲点になりがちな意外と痛いノマドの出費
・大小さまざま。海外ノマド6人が教える「支出を減らす工夫」
・海外ノマド5人が気をつけている「お金との向き合い方」
・海外ノマド中の保険はどうしている?ノマド9人の実例
・0からのスタート。海外ノマドはどうやって仕事を得られる人脈を広げるの?
・仕事を得るのにSNSのフォロワー数は大事?海外ノマド7人の体験談
・海外ノマドとしての最初の仕事は?その後仕事の幅を広げるコツは?
・急に仕事が無くなった……その「理由」と「対処法」は?
・実は孤独!?海外ノマド8人が感じた「イメージとのギャップ」

1ヶ月で10種類のリモートワークを海外に住みながら体験する「ノマドニア」

ノマドニア

ちいさい子どもは習い事や遊びなど、さまざまな経験を経て自分の好きや得意を発見します。しかし、大人になるとそのような機会は失われてしまいます。

ノマドニアは「リモートワークで好きな場所で働きたい」という理想を叶える手段を見つけるための職業体験と、海外移住の体験をみなさまに提供します。