なぜ、海外ノマドになりたいと思いましたか? | 無料版「海外ノマド入門」

なぜ、海外ノマドになりたいと思いましたか?
  • 2023.09.13

世界中を旅する海外ノマド56人が執筆した「海外ノマド入門」を発売しました。Googleで調べても載っていない、場所にとらわれずに働くノウハウが詰まっています。

辛いことも、泥臭いことも、海外ノマドの現実を正直に書きました。ぜひ、手に取っていただけたら嬉しいです。

 

さて、本記事ではここからが本番です。紙面の関係で、海外ノマド入門にどうしても載せきれなかった原稿がたくさんあります。

このまま、Google Driveに眠らせておくにはあまりにもったいないので、無料版「海外ノマド入門」として掲載します。

 

Webメディアだとスペースに制限がないので、原稿はできるだけ無修正です。ありのままの海外ノマドたちの想いや経験、知恵をお楽しみくださいー!

 

今回のテーマは「なぜ、ノマドになりたいと思いましたか?」

今回の海外ノマドへの質問は「なぜ、ノマドになりたいと思いましたか?」です。12人分の海外ノマドをはじめた理由を掲載しました。回答者は会社員や起業家、Webライター、インスタグラマー、書店員、動画ディレクターなど多様です。ノマドの数だけ理由があるので、きっと共感できる想いが見つかるはず。

 

広告代理店勤務で、会社員ノマドのすぎやまさん

「場所と時間にとらわれない働き方をしたい」と思ったからです。将来的にライフイベントの変化などで仕事をあきらめたり、できなくなる言い訳を作りたくないとずっと考えており、自分のコントロールできる範囲を広げる方法を考えた時にノマドの働き方が選択肢の1つにありました。

その後、コロナ禍による外的要因で会社員でありながらリモート勤務という働き方をすることができたので棚から牡丹餅的な感じで結果論、今の働き方に落ち着いています。

すぎやま
広告代理店に勤務しながら、メディア編集長を兼務する会社員。リモート勤務をいいことに各地を飛び回り、面白い人を探している。ヨーロッパ留学経験を基に各国の友人に会いに行っているので日本にいたりいなかったり。「場所にとらわれない働き方」 や「暮らしながら旅をする」がモットー。Twitter:@tabi_macska

 

国連加盟国196ヶ国に訪れた、二宮信平さん

20代はバックパッカーにすべてをつぎ込んで、日本社会に大きな違和感を感じていました。働いていた会社はバイトから続けていて、仕事も好きでしたし、人間関係も良好でしたが、髪を切り、髭をそり、スーツを着て毎日の通勤は自分らしくないと強く思い、ネットショップの運営で起業をし、ノマドになりました。

ネットショップで買い物もしたことなかったですし、スキルも全くなかったのですが、資金をかけずに自分を活かせて旅に関連する仕事といえばエスニック雑貨のネットショップしかなかったという消去法で選びました。

二宮信平
拠点は日本だが、「旅する雑貨屋コパカバーナ」と称して世界中のエスニック雑貨を販売するネットショップを経営し、年に半分~200日くらいは海外へ。以前は運営を友人に任せていたのでほぼ不労所得だった。国連加盟全て196ヶ国を旅し、世界全ての国と地域制覇まで残り7地域。Instagram:@amazonian_shimpei

 

ベトナムのIT起業出身のくるまとしはるさん

離婚をきっかけにベトナムのIT企業に転職をしたことで、海外に住むことの面白さを知ったからです。それに加えてコロナでリモートワークが中心になって日本のクライアントとベトナムのスタッフとの連携をすべてオンラインで完結できるようになって、 「場所に縛られなくても仕事ってできるじゃん」というマインドにも変わリました。

仕事がどこに行ってもできるのであれば、ベトナム以外の国ももっと見てみたいという気持ちが膨らみ海外ノマドになることを決意しました

くるまとしはる
約3年間ベトナム現地の日系企業に勤めた後、独立してジョージアに移住したノ マド。会社員時代は10年以上WebディレクターやデジタルマーケティングなどのIT関連業務に従事。現在はWebプランナーやマーケター、ライターを生業としている。並行し て海外移住ブログも運営中。Twitter:@kurutoshi

 

世界一周中のライターノマド、はっちーさん

世界一周とキャリアの両立を考えたときに、海外ノマドという働き方が最も現実的だったからです。海外で働く選択肢としてワーキングホリデーなどがありますが、日本に戻ったあと使えるスキルや経験につながるかと言われれば必ずしもそうではありません。

その点、ノマドとして働いた経験はそのまま自分のスキルに繋がります。ノマドになれば、どれだけ海外にいても自分のキャリアを積み上げることができるんです。

はっちー
世界一周中のフリーランスノマド。Webライターとして取材記事やSEO記事を執筆している。学生時代に女性不信に陥り、人生の目標だった結婚を諦めて旅に出る。アメリカ横断をきっかけに長期の海外旅行に目覚め、’22年8月から世界一周を始める。モットーは「人生大体何とかなる」。Twitter:@shuntech88

 

就職経験ゼロの新卒ノマド、木村拓也さん

ノマドになりたいという強い思いがあったわけではなく、就職したくないという気持ちのほうが強かったです。とくに、人混みが苦手で、満員電車への苦手意識がありました。

もともと中学時代に不登校になり、高校にも入学していないため、社会に対する反骨精神的なものが芽生えていたのかもしれません(笑)。そんな背景があり、大学2年生のころに個人で稼ぐことを決意しました。そのあとすぐ、フィリピンで1年間Webマーケのインターンに参加した結果、終了後には企業に属さなくともある程度の収入が得られるようになりました。

木村拓也
新卒でフリーランスになった就職経験ゼロ系ノマド。 Webメディアのコンテンツマーケティングをしていたが、YouTubeマーケターに移り変わりつつある。40歳までにNPO法人を設立したいので自己研鑽に励んでいる。特に旅行が好きというわけではないので、海外に行っても引きこもりがち。Twitter:@Takuya_3003

 

夫婦で世界一周を達成した会社員ノマド、大麻翔亮さん

「夫婦で世界一周したい & 貯金は切り崩したくない」このわがままを叶えられるのがノマドワークしかなかったため、海外ノマドを目指しました。

老後に世界一周に行くか?今いくか?と夫婦で話をしていましたが、今も老後も!とわがままな意見が一致してしまい、サラリーマン時代から約5年の準備を経て、ノマド&世界一周を実現できました。

大麻翔亮
2021年に予算500万円で夫 婦で世界一周をスタート。 学生時代に休学をし、1人 で世界を放浪した後「いつ か夫婦で世界一周をしたい けど、安定した収入もほしい!」と思い、 転職を通して旅をしながら稼げる仕事に挑 戦。HP制作やSNS運用、動画編集などを しながら1年間で29ヶ国を旅している。Instagram:@tabisuke_98

 

アフリカを中心に活動する、稲川雅也さん

学生時代より海外旅がライフワークで、仕事はあくまでも自己実現の一部。旅をしながら働けたら一番素敵だ、と思っていました。そしてなにより、場所や時間を管理されるのがとても苦手な自分に海外ノマドは合っていると考えたのが理由です。

ノマドになりたいというより、苦手なことや自分の性格で人に迷惑をかけてしまうであろう働き方を消去した結果、今の働き方に寄せられていったように感じます。

稲川雅也
早稲田大学在学中にアフリカ大陸を縦断し、その文化に惚れ込む。中退後、株式会社東京アフリカコレクション(現Stagebank)を設立。 2020年には一般社団法人LIFE IS ROSEを理事として立ち上げに参画し、企業コンサルティングやコミュニティ運営、スナックの立ち上げなどを担当している。Twitter:@masayainagawa

 

PR会社を運営する塚田エレナさん

19歳まで日本から出たことがなく海外に憧れがずっとあり、漠然と「旅をしながら仕事をするライフスタイル(デジタルノマド)」をしたいと思っていました。その意識は頭にありつつ職選びや自分自身の選択はしましたが、明確にノマドになるために今の仕事を選んだわけではなかったです。歳を重ねるにつれて、「ノマドになりたい」というよりは「自分が過ごす時間と場所は自分で決めたい」という想いが強くなり、ワーキングホリデービザが取れるギリギリのタイミングでフリーランスになり、同時に旅も始めた結果「旅をしながら仕事をするライフスタイル」になりました。

塚田エレナ
自分に合った生き方と働き方を求め、外資系広告とPR代理店を経て2019年に独立。ワーホリ×フリーランスのデジタルノマドとしてドイツを拠点に活動後帰国し、2020年にPR会社を設立。現在はグローバルに事業を展開中。2022年より海外ノマドも復活。どこでも誘われたらなるべく行く。Twitter:@Elenaaa10t

 

フォトグラファー、インスタグラマーの石井小百合さん

当時はノマドという意識はなかったのですが、今思えば、自分は会社員に向いていないことと、一つの場所に留まることができない人間でした。育った環境が影響していますが、常識やマナーがなかったので「社会人になれなかった」という感じです。

そんな中、旅が好きになり、旅をしながら仕事をしたいと強く思ったのがきっかけです。収入を得ては海外へ行くことを繰り返してるうちに、やりたいことが見えてきて、そのままやりたいことを掴んでいきました。

石井小百合
クリエイティブフォトグラファー。国内外のホテルや 企業のInstagramアカウ ントのディレクションや撮影に関わる。現在は、東洋医学を勉強中。著書に『太陽とハグするイビサ島ガイド』『GENIC TRIP スペイン・ コルドバ』。今後は出産フォトグラファー として海外も視野に入れて活動予定。Instagram:@sayubaby3181

 

映画やテレビドラマなどの特殊効果を扱う、Ricoさん

元々あまり集団行動が得意でなくて、正解はこうだ、と言われるとそんな事はないはずだと考えるひねくれた子供だったと思います。クリエイティブな事が好きで、大学生の時に色々なフリーランスの仕事やアルバイトをし、その中の1つが今流行りのメタバース事業でした。

仮想空間の中で海外の友人が増え、実際に会った時の感動は大きかったです。一番最初に外貨でお金を稼いだのも仮想空間の中でした。世の中には色々な働き方があると感じ、世界を知りたくなるきっかけになりました。

Rico
海外リエゾン兼VFXプロデューサー。外国企業と日本企業の国際共同プロジェクトのコーディネートやプロ デュースをしている。コロナをきっかけにほとんどの仕事がリモート化したので、クラウドツールを駆使しながら働いて いる。のんびり大好きな楽天家。Twitter:@PpyRico

 

アートディレクター、料理研究家の市角壮玄さん

子供の頃、グレートジャーニーという番組を見て世界を旅する仕事があることに衝撃を受け、ずっと憧れがありました。ノマドという言葉はまだなかった頃から、就職をしない、特定の場所を持たないなどなど、旅をしながら暮らせる生き方に近づけたくて少しずつ寄せていったらこうなっていたような気がします。

この世界は美しく、多種多様な自然、文化、考え方があるのにRPGでいう最初の村から出ないで終わる人生はゴメンだ!と思っていました。笑

市角壮玄
世界を旅しながら、複数の仕事をして暮らす。HOXAI という名義でアートディレクターとして企業や自治体 のデザインや映像制作をしたり、デザイン思考の講師をしたり。料理研究家や東京都の起業支援施設「SHT」の講師としても活動。BBT大学経営学部准教授。著書に『VEGESUSHI』。Twitter&Instagram:@hoxai

 

蔦屋書店で働き、世界131ヶ国を旅する森卓也さん

バックパッカーとして世界を放浪していくうちに、旅の体験をそのまま仕事に活かせる職業があれば最高だと考えました。でも世の中にそんな良い仕事はあるのかと思っていたら、運よく今の業務に声をかけて頂きました。

今も月に一度海外を旅して、それを旅のコンシェルジュとして蔦屋書店でのあらゆる業務に活かしています。

森卓也
世界3周131ヶ国を旅する 六本松蔦屋書店旅のコンシェルジュ。「旅と本は世界を健やかにする」と蔦屋書店の各メディアで旅の素晴らしさを発信中。旅の書籍ライブラリ構築 やイベントと観光と地域のPR案件、最近はエシカル領域も担当。月に一度は海外を旅して業務に落とし込む旅マニア。Instagram:@mori_concierge_travelbooks

 

連載「海外ノマド入門」の続き

海外ノマド入門」に載せきれなかった海外ノマド56人の原稿は今後も「海外ノマド」カテゴリーで定期的に更新します。好きな場所で暮らしたいすべての人へ届きますように。

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ちいさい子どもは習い事や遊びなど、さまざまな経験を経て自分の好きや得意を発見します。しかし、大人になるとそのような機会は失われてしまいます。

ノマドニアは「リモートワークで好きな場所で働きたい」という理想を叶える手段を見つけるための職業体験と、海外移住の体験をみなさまに提供します。