世界中を旅する海外ノマド56人が執筆した「海外ノマド入門」を発売しました。Googleで調べても載っていない、場所にとらわれずに働くノウハウが詰まっています。
辛いことも、泥臭いことも、海外ノマドの現実を正直に書きました。ぜひ、手に取っていただけたら嬉しいです。
さて、本記事ではここからが本番です。紙面の関係で、海外ノマド入門にどうしても載せきれなかった原稿がたくさんあります。
このまま、Google Driveに眠らせておくにはあまりにもったいないので、無料版「海外ノマド入門」として掲載します。
Webメディアだとスペースに制限がないので、原稿はできるだけ無修正です。ありのままの海外ノマドたちの想いや経験、知恵をお楽しみくださいー!はい、ここまでで導入は終わりです。
今回のテーマは「ノマドになって生活費が稼げない時のメンタルの維持方法」
今回は6人の海外ノマドに「ノマドになって生活費が稼げなかった時、どうやってメンタルを保っていたか」を相談しました。
僕の場合は、書籍「海外ノマド入門」に書きましたが、コロナが直撃した影響もあって独立翌月の給料は数万円でした。金額を妻(当時は彼女)には伝えていなかったので、書籍を出したタイミングで「よく平気な顔してたね?」と引かれました。
当時は「半年から1年ぐらい本気でがんばってみて、それでもダメならジョージアやタイなどの物価が安い国に住めばいいや」と考えていました。日本の半分から3分の1くらいで生活する体験をしていれば、生活水準を下げずに必要な収入を減らせるのでかなりメンタルは安定します。
88ヶ国90祭りを訪問した奇祭ハンターの平船智世子さん
最低収入の確保としてアルバイトをすることにまったく抵抗がないので、もしこのまま赤字が続いたら短期アルバイトでもしながらかけもちして過ごすか~といった感覚でノマドの枠に拘らないメンタルです(笑)
あとは自分の仕事の幅を広げます!なんでもコンテンツ化させましょう!「仕事ください!」とストレートにカッコ悪い自分をまわりにさらけだすことで、知人や友人から小さな仕事から長期間続く仕事まで幅広く声をかけてもらえるかもしれませんよ^^♪
平船智世子
2013年からお祭り巡りをコンセプトに世界一周。2018年にはVRとARを取り入れた個展「VRで巡る!世界の奇祭展」を主催。これまでに地球4周、88ヶ国、計90祭りを訪問し、非日常的なお祭りを各メディアで発信中。著書に『いつか行きたい朝鮮ガイドブック~これで不時着しても大丈夫』。Twitter:@tailovene
元百貨店のライターノマド、Chellさん
ライターを始めた当初はブログからのスタートだったため、ライターのお作法や仕事の増やし方がわからなくて困りました。家族と一緒に住んで支出を抑えながら、本を読んだりオンラインサロンに入ったり、とにかく気になることは色々と試して何が自分に向いているのか、どんな仕事をしたいのか自己分析や自問自答をしました。
メンタルを病むこともありましたがとても嫌だったので、友人の手伝いをしたり、軽井沢や白馬、屋久島などでリゾートバイトをしたり仕事にこだわらずに収入源を増やしました。お金があまりない時期から小さな額で投資も始めました。
Chell
世界制覇を目指すノマドワーカー。銀座の百貨店でバイヤーや企画営業をした後、仕事をやめて世界一周、アメリカ横断、ラトビア短期移住など好奇心の赴くままに飛び回っている。世界一周をする際にブログを立ち上げた経験を活かし、トラベルライターを経てライターに。暮らすように旅をしている。Twitter:@ChellTraveler
コミュニティマネージャーの畑山朱華さん
私は退職と同時に仕事もないまま沖縄に移住しました。時給が日本一安い沖縄ですが仕事は選ばなければ大量にありますし、まず死ぬことはないのであまり心配していませんでした。
私の性格上「追い込まれたらやる」ことも分かっていたので、稼ぎはなくても学びたい勉強(当時は動画編集とコミュニティマネージャー)へ時間もお金も投資していました。失業保険ももらい、固定費を下げると余裕を持って過ごせました。沖縄は家賃が3万円で住めるので都内で住むより地方で住む方が気楽でした。
畑山朱華
多様で複雑な「人」と「世界」を愛しているコミュニティマネージャー。「ストレス社会を軽減出来て、人が活き活きする仕事」を軸に、コミュニティ運営やコミュニティデザイン、ワークショップデザインに従事。コミュニティは平均して5つ運営し、月に10回以上のイベントを開催している。Twitter:@sshukaa
Webエンジニアの一戸英理子さん
最初はITスキルをお金にできると思っていなかったため、固定費として居住費が一番お金がかかることに気づき、それを減らすためにゲストハウスの住み込みスタッフになりました。
その後で自分のスキルをお金変えられることに気づいて求人サイトや友人づてにできることを伝えて仕事を探すようになりました。メンタルとしては「お金がなくても住むところを確保すれば生きられるんだ」と気づいたことが大きかったと思います。あとは同じように旅をしながら暮らしたい、と考えている友達が何人もいたことが心の支えになっていた気がします。
一戸英理子
海外在住歴10年を経て帰国後、フリーランスを経てITの会社を立ち上げたノマド。たまたまITエンジニアとして就職した時に、周りに「どこにでも行けますね」と気づきを与えてもらい、その後は場所を選ばず働ける スキルを得ていることにメリットを感じて様々な場所で仕事をしている。Twitter:@EringoCebu
リクルート出身の編集&プランナーノマド、吉田恵理さん
私はデンマークに1年弱滞在していましたが、日本語をできるだけ使わず現地の生活に馴染む時間をたくさん作りたかったので、日本でのフリーランスの仕事を一度すべて辞めて渡航しました。
その中で、大事なのはやっぱり貯金でした…あと月々の支出をある程度管理して「無理なく滞在できる期間」をこまめに確認すること、日本の家を引き払って家賃などの固定費をなくすことでメンタルを維持していました。
吉田恵理
フリーの編集&コンテンツプランナー、インフュージョンブランド「E CA QUI」ディレクター。リクルートで旅行やグルメ情報誌、Webの企画編集を経験した後ノマドに。今までで最も長く滞在した国はデンマーク。現在は日本文化を海外に発信するブランドを立ち上げ中。Twitter:@teri_riri
砂漠マラソンを5つ走破した冒険家ノマドのMaSaToさん
700万円を貯めて、赤字でいい期間・稼がなくていい期間を2年以上確保してました。自分がチャレンジし続けて、自分のスキルや生き方をすぐにお金にするということをしないと決めていたので、お金が増えないことに対しての不安は全くありませんでした。
ただその期間に誰かの役に立つことしていたり、旅を発信することで、誰かの喜びになれていたことが自分の1番の幸せでした。そのおかげもあり、3年後に自らやりたいことを始めるときに、いつの間にか応援してくれる人がたくさんいて、クラウドファンディングで資金を集めることができました。
MaSaTo
「世界は僕らの学校だ!」と、2年半かけて世界一周をやり遂げ、これまで103ヶ国を旅した冒険家。サハラマラソン250kmや南極マラソンなど、世界の砂漠マラソンも5つ走破。「わたしをつくる冒険」を掲げて「自分色に輝きたい学生」と一緒に冒険する世界一周大学の校長をしている。Twitter:@masato_tabi
書籍「海外ノマド入門」
株式会社スラッシュワーカーズ(以下、スラッシュワーカーズ)代表取締役 ルイス前田の著書『海外ノマド入門』が、2023年2月中旬より全国書店・Kindleなどの電子書籍にて販売されました。「好きな場所で暮らせるようになりたい」と思って[…]
連載「海外ノマド入門」の続き
「海外ノマド入門」に載せきれなかった海外ノマド56人の原稿は今後も「海外ノマド」カテゴリーで定期的に更新します。好きな場所で暮らしたいすべての人へ届きますように。
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ちいさい子どもは習い事や遊びなど、さまざまな経験を経て自分の好きや得意を発見します。しかし、大人になるとそのような機会は失われてしまいます。
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