海外ノマド中の保険はどうしている?ノマド9人の実例

  • 2023.09.13

世界中を旅する海外ノマド56人が執筆した「海外ノマド入門」を発売しました。Googleで調べても載っていない、場所にとらわれずに働くノウハウが詰まっています。

辛いことも、泥臭いことも、海外ノマドの現実を正直に書きました。ぜひ、手に取っていただけたら嬉しいです。

 

さて、本記事ではここからが本番です。紙面の関係で、海外ノマド入門にどうしても載せきれなかった原稿がたくさんあります。

このまま、Google Driveに眠らせておくにはあまりにもったいないので、無料版「海外ノマド入門」として掲載します。

 

Webメディアだとスペースに制限がないので、原稿はできるだけ無修正です。ありのままの海外ノマドたちの想いや経験、知恵をお楽しみくださいー!はい、ここまでで導入は終わりです。

 

今回のテーマは「海外ノマドと海外保険」

今回は9人の海外ノマドが実際に「海外滞在中に保険をどうしているか」を聞きました。僕の場合は、損保ジャパンの海外旅行保険、クレジットカード保険などを使ってきましたが、おすすめは回答者2人目の山田さんが言及しているクレジットカードのリレーです。

年会費無料のリクルートカードを中心にリレーしていけば、1年近くを無料でカバーできます。

 

120ヶ国に訪問した、旅丸shoさん

日本から出国する時はクレジットカードの保険で対応していますが、クレジットカード保険が切れるタイミング(僕の場合は2枚のクレカで6ヶ月まで可能)で自分が提携しているジョージアの保険会社に自分で加入しています。

補償はそこまで大きくはないけど、なにかあった時にある程度はなんとかなるぐらいの金額は出るので。最も安いものだと保険料は1日1.5GEL(2022年11月時点では75円)という格安の保険です。

旅丸sho
2013年から世界一周の旅を開始し、旅中の記録を綴ったブログをきっかけにライターを開始。自由な生き方を求め、今も旅をしながらノマド生活をしている。地球5周、渡航国数は120ヶ国を超え、現在は貿易や旅行、マーケティングの会社を複数経営しながら旅を継続する「旅する経営者」として活動中。Twitter:@tabimarusho

 

夫婦で世界中を旅している山田裕貴さん

クレジットカードの付帯保険を活用しています。自動付帯の保険で90日適応後は、利用付帯カードその1を使って+90日適応。その後は利用付帯カードその2を使って+90日適応…と繋いでいけば約1年間無料でクレジットカード付帯保険が適応できます。(もし必要であれば詳細はこちらにまとめています)

山田裕貴
観光業界に4年間勤務。結婚を機に退職し、夫婦でノマドに。元々旅が好きで学生時代はアフリカ縦断、会社員時代は有休を使ってパプアニューギニアやチベットへ。将来の移住先を探すために世界中を「試住」している。現在はトルコやジョージアに滞在し、広告制作やSNSプロデュースを行う。Twitter:@yama3_local

 

広告代理店勤務で、会社員ノマドのすぎやまさん

海外ノマドは毎回最長1か月ほどなのでクレジットカードの付帯保険で十分に賄えています。訪れる国によって預け手荷物のロストバゲージが多発してそうな情報がある場合は、航空券を買う際にロストバゲージの紛失したときの保険を別途付ける場合もあります(数百円~数千円の保険)。

クレジットカードだと付帯保険だけではなく、空港ラウンジやプライオリティパスなどの特典もあるのでとても便利です。自分の使用用途に合わせた1枚を調べてみることをおすすめします!

すぎやま
広告代理店に勤務しながら、メディア編集長を兼務する会社員。リモート勤務をいいことに各地を飛び回り、面白い人を探している。ヨーロッパ留学経験を基に各国の友人に会いに行っているので日本にいたりいなかったり。「場所にとらわれない働き方」 や「暮らしながら旅をする」がモットー。Twitter:@tabi_macska

 

リクルート出身の編集&プランナーノマド、吉田恵理さん

3ヶ月以内ならカードの付帯保険で十分かなと思っています。ちゃんと確認すると意外と好条件な保険が付いてたりするので、渡航前に手持ちのカードの保険を見直すのはおすすめです!

特に楽天カードプレミアムは、海外の空港ラウンジが使えるプライオリティ・パスの申請もできるようになるので一石二鳥だと思います。3ヶ月以上の長期滞在の場合は、都度保険をみつけて契約するようにしています。

吉田恵理
フリーの編集&コンテンツプランナー、インフュージョンブランド「E CA QUI」ディレクター。リクルートで旅行やグルメ情報誌、Webの企画編集を経験した後ノマドに。今までで最も長く滞在した国はデンマーク。現在は日本文化を海外に発信するブランドを立ち上げ中。Twitter:@teri_riri

 

ヨガインストラクターと映像作家の夫婦、旅する鈴木さん

損保ジャパンの海外旅行保険を一年ごとに更新して利用していました。海外にいるときは、保険には必ず入っていて、どうしても更新できない場合は海外の保険に日払い計算で入っていました。

ただ仕事柄、高額機材を持ち歩くため、旅行保険の携行品の金額には到底足りず、別に携行品用の保険に入っています。夫婦二人分なので保険だけで毎年50万近くなりますが、海外に出るときは保険は必須だと思って泣きながら払っています。

旅する鈴木
ヨガインストラクターの嫁と映像作家の旦那の旅する夫婦。旅の様子を現地から発信する映像ブログ「旅する鈴木」が話題に。文化庁メディア芸術祭推薦作品に選定される。2018年よりBS朝日にて、初の冠番組「旅する鈴木」が放送開始。現在は山林を購入し、開墾しながら旅に出る機会を窺っている。Twitter:@Tabisuru_Suzuki

 

アートディレクター、料理研究家の市角壮玄さん

みなさんと同じく海外旅行保険つきのクレジットカードを数枚。エポスや楽天などを使ってます。合わせてなにかやらかしそうな地域(スリが多いヨーロッパの観光地とか)ではau損保の海外旅行保険に加入。

長期滞在中も定期的に仕事で日本に戻るので旅をしているというカタチになっています。日本に戻ることがしばらくなくなったら長期海外旅行保険を使おうかなと思っていますがまだお世話になっていません。

市角壮玄
世界を旅しながら、複数の仕事をして暮らす。HOXAIという名義でアートディレクターとして企業や自治体のデザインや映像制作をしたり、デザイン思考の講師をしたり。料理研究家や東京都の起業支援施設「SHT」の講師としても活動。BBT大学経営学部准教授。著書に『VEGESUSHI』。Twitter&Instagram:@hoxai

 

タイのプーケットに住む夫婦ノマド、chinamiさん

がっつり動き回ってノマドしていたときは、Safety Wingを使っていました。とにかく安い。月$44とかだったと思います。住む国が変わっても、ネットで住所を変えるだけでOK。ただ一回もclaimしたことがないので、実際お金を受け取るプロセスなどはわかりません。気休めのための保険、という感じでした。

今はタイにしばらく住んでいるので、こっちで1年分の保険を買いました。それでも世界どこでも使えて、キャッシュレスで病院行けるみたいです。

chinami
現在は動画制作や翻訳、コンテンツ制作をしながら、アメリカ人の旦那とノマド生活中。上智大学を卒業した後、オーストラリアに飛んだが、コロナで失業。一念発起し、大学在学中に習得した動画編集のスキルを活かして、PC1台で稼げるように。気がつけば夢のデジタルノマド的生き方を実現した。現在はタイのプーケットでゆるく働きながら、のびのびと暮らしている。

 

蔦屋書店で働き、世界131ヶ国を旅する森卓也さん

私自身人生の初手術がモロッコになるとは、人生何が起こるかわからないものです。担当医のスペイン人は英語がそれほど得意でなく、意に反して大掛かりな手術となりました。しかも麻酔が効く前にメスいれるし。保険には必ず入りましょう。

保険がなくて病院に行かず命を落とした旅人もいます。私が長期の旅をした時は年単位の旅行保険商品がない時期で、留学保険でカバーしました。今は長期旅行保険もあるし、ワールドノマドなどの海外保険会社の商品もよさそうです。

森卓也
世界3周131ヶ国を旅する 六本松蔦屋書店旅のコンシェルジュ。「旅と本は世界を健やかにする」と蔦屋書店の各メディアで旅の素晴らしさを発信中。旅の書籍ライブラリ構築 やイベントと観光と地域のPR案件、最近はエシカル領域も担当。月に一度は海外を旅して業務に落とし込む旅マニア。Instagram:@mori_concierge_travelbooks

 

夫婦で世界一周を達成した会社員ノマド、大麻翔亮さん

当時はフランスのグローブパートナーを利用していました。携行品損害(スマホを盗まれた、壊れた等)がついていないこと、全て英語で対応というデメリットはありますが、かなり安価な保険です。

グローブパートナーの保険が期限切れした後はアメリカのSafety Wingを利用していました。海外からも加入可能、携行品損害付き、グローブパートナーより安いという神のような保険でした!

大麻翔亮
2021年に予算500万円で夫婦で世界一周をスタート。 学生時代に休学をし、1人で世界を放浪した後「いつか夫婦で世界一周をしたいけど、安定した収入もほしい!」と思い、転職を通して旅をしながら稼げる仕事に挑戦。HP制作やSNS運用、動画編集などをしながら1年間で29ヶ国を旅している。Instagram:@tabisuke_98

 

書籍「海外ノマド入門」の中身を覗き見できます

書籍の詳細とサンプル

株式会社スラッシュワーカーズ(以下、スラッシュワーカーズ)代表取締役 ルイス前田の著書『海外ノマド入門』が、2023年2月中旬より全国書店・Kindleなどの電子書籍にて販売されました。「好きな場所で暮らせるようになりたい」と思って[…]

 

連載「海外ノマド入門」の続き

海外ノマド入門」に載せきれなかった海外ノマド56人の原稿は今後も「海外ノマド」カテゴリーで定期的に更新します。好きな場所で暮らしたいすべての人へ届きますように。

目次
・なぜ、海外ノマドになりたいと思いましたか?
・海外ノマドになることを決めたきっかけは?
・ノマドになる自信がないんだけど、まず何をすればいい?
・海外ノマドを親に反対されましたか?どうやって説得しましたか?
・海外ノマド8人が実践した「英語の勉強方法」
・海外ノマドになる前に絶対に身につけるべき「スキル」
・海外ノマドとして食べていくために「どんなスキルをどれくらい」磨くべきか?
・海外ノマドって「会社を退職してから出発まで何してた?」7人の体験談
・海外ノマドが仕事やプライベートで「退職前にやったほうが良かったことは?」
・ノマドになって生活費が稼げない間のメンタルはどうやって維持していた?
・海外ノマドが収入を増やすためにやっている8種類の「工夫や努力」
・海外ノマドになって「会社員またはバイトの収入を超えたのはいつ」?
・海外ノマドになって収入が減ることへの不安は?どう受け止める?
・ノマドになって最初の仕事はいくらもらえた?その金額に対してどう感じた?
・海外ノマドは毎月どれくらい貯金している?その目的や目標金額は?
・海外ノマドはどんな投資をしている?投資の目的や目標は?
・海外ノマドになって、最も収入の多かった月と少なかった月の差はどれくらい?
・海外ノマドになって一番大きな買い物はどんなもの?
・7人の海外ノマドが滞在先でのリアルな生活費を大公開!
・海外ノマドならでは!?盲点になりがちな意外と痛いノマドの出費
・大小さまざま。海外ノマド6人が教える「支出を減らす工夫」
・海外ノマド5人が気をつけている「お金との向き合い方」

1ヶ月で10種類のリモートワークを海外に住みながら体験する「ノマドニア」

ノマドニア

ちいさい子どもは習い事や遊びなど、さまざまな経験を経て自分の好きや得意を発見します。しかし、大人になるとそのような機会は失われてしまいます。

ノマドニアは「リモートワークで好きな場所で働きたい」という理想を叶える手段を見つけるための職業体験と、海外移住の体験をみなさまに提供します。