世界中を旅する海外ノマド56人が執筆した「海外ノマド入門」を発売しました。Googleで調べても載っていない、場所にとらわれずに働くノウハウが詰まっています。
辛いことも、泥臭いことも、海外ノマドの現実を正直に書きました。ぜひ、手に取っていただけたら嬉しいです。
さて、本記事ではここからが本番です。紙面の関係で、海外ノマド入門にどうしても載せきれなかった原稿がたくさんあります。
このまま、Google Driveに眠らせておくにはあまりにもったいないので、無料版「海外ノマド入門」として掲載します。
Webメディアだとスペースに制限がないので、原稿はできるだけ無修正です。ありのままの海外ノマドたちの想いや経験、知恵をお楽しみくださいー!はい、ここまでで導入は終わりです。
今回のテーマは「海外ノマドと休みの取り方」
海外ノマドの「どこでも働ける」は裏を返せば、いつでも働けてしまう、ということ。そこで今回は7人の海外ノマドに「休日を設けているか」「オンオフをどう切り替えているか」を聞きました。
海外ノマド本の筆者、ルイス前田の場合
土日も祝日も、年末年始も仕事はしてます。ノマドをはじめた頃は仕事が終わらないから年中働いていたのですが、毎日少しずつ仕事をする方が調子が良いので今でも変えていません。
ただ、自分のスケジュールは自分で決めていて、仕事で固定されている予定(定例MTGなど)は1週間に1つしかないので、移動日やツアー日は仕事はほぼせずに、少しSNSを動かすぐらいです。
仕事の量がストレスになるのか、固定の仕事を負荷に感じるのかなどは人によってかなり差が出るので、面白いポイントだと思います。スケジュールや曜日が固定されることが平気な人は、会社員ノマドとして働く方法もありますね。
ルイス前田
1人10職で83ヶ国を旅しているノマドワーカー。大学時にニューヨーク留学と世界一周を経験。旅仲間と一緒に株式会社TABIPPOを起業し、旅行メディアの編集長を務める。現在は株式会社スラッシュワーカーズの代表を務めながら、海外ノマド体験「ノマドニア」を世界5ヶ国で運営中。Twitter:@NY_ruisu Instagram:@louis_nomad
新卒から13年勤めた大手メーカーを退職した、大澤あつみさん
週に1日は休みを取るようにしていますが、案件によって柔軟にスケジュールを組んでいます。休んだり遊んだりする予定を先に入れてから、仕事の予定を組むことが多いです。
自由に時間を使える一方で、自己管理が重要となるので、無理をしないように気をつけてます。Slackの通知はどこでも見ることができるので、スマホをずっと見てしまうので、もう少しメリハリをつけたいと思っています。
大澤あつみ
新卒から13年間働いた大企業を退職してノマドに。広告宣伝の経験を活かし、企業のマーケティング戦略コンサルティングやPR支援を行う。誰かに話したくなる面白い経験が好きで、会社員時代は月イチで海外を旅行していた。「好きな場所で好きなことをする」を叶えるべく世界を飛び回る。Twitter:@atsumiee
88ヶ国90祭りを訪問した奇祭ハンターの平船智世子さん
〝平日・土日〟という括りはあまり気にしていないけど、オンとオフは個人的に超大事!やるときはやる、やらないときはやらないをしないと四六時中脳みそが中途半端な状態になってしまうタイプなので…。
仕事のスケジュールにもよりますが、私の場合はゾーンに入っていると何日間何十時間と没頭するし、モチベーション次第では何日もおやすみ(遊び)に集中するタイプです。おやすみも新しいアイデアや次の仕事へのパフォーマンスに繋がる大事な時間だとおもってます。
平船智世子
2013年からお祭り巡りをコンセプトに世界一周。2018年にはVRとARを取り入れた個展「VRで巡る!世界の奇祭展」を主催。これまでに地球4周、88ヶ国、計90祭りを訪問し、非日常的なお祭りを各メディアで発信中。著書に『いつか行きたい朝鮮ガイドブック~これで不時着しても大丈夫』。Twitter:@tailovene
アートディレクター、料理研究家の市角壮玄さん
オンオフの切り替えは曜日単位ではなくて気分単位で行ってます。笑 パフォーマンスが上がらないときは散歩したり本を読んだり。やる気が出てきたら土日でも夜でも作業を始めたり。
ただ、一緒に活動する人が土日おやすみだったりするとその人に合わせて自分も休みを取ります。その場合でも「ちょっとカフェで一時間作業させて!」とかなりますので、結果それを許してくれる優しい人が周りにいっぱい居ます。笑
市角壮玄
世界を旅しながら、複数の仕事をして暮らす。HOXAI という名義でアートディレクターとして企業や自治体のデザインや映像制作をしたり、デザイン思考の講師をしたり。料理研究家や東京都の起業支援施設「SHT」の講師としても活動。BBT大学経営学部准教授。著書に『VEGESUSHI』。Twitter&Instagram:@hoxai
夫婦で世界一周を達成した会社員ノマド、大麻翔亮さん
世界一周中は、曜日での切り替えではなく「午前は仕事・午後は観光」のように切り分けていました。そのため、土日も休日も関係ありませんでしたが、毎日が同じリズムで進むのでオンオフは日本にいる時以上に切り替えやすかったです。
大麻翔亮
2021年に予算500万円で夫婦で世界一周をスタート。学生時代に休学をし、1人で世界を放浪した後「いつか夫婦で世界一周をしたいけど、安定した収入もほしい!」と思い、 転職を通して旅をしながら稼げる仕事に挑戦。HP制作やSNS運用、動画編集などをしながら1年間で29ヶ国を旅している。Instagram:@tabisuke_98
ゲストハウスマネージャーのザックさん
平日土日も関係なく仕事はしていますが、1日単位ではなく、自分のストレス度合いに応じて適度にリフレッシュ期間を設けるようにしています。僕の場合はカラオケと温泉とサウナで強制的にPCを開けない状態にすることを意識しながら、リフレッシュをするようにしています。
複数の仕事を掛け持ちしている人の方が、今やっている仕事以外のタスクをこなすこと自体がリフレッシュになるような気がしているので、おすすめです。
ザック
旅するさみしがり屋。「ノマドニア」0期生。現在はデザインやノーコードWeb制作、コミュニティマネージャーの仕事をしながら旅暮らしをしている。その傍らで通訳案内士や旅行代理店、ゲストハウスのマネージャーを兼任するなど、常に自分に出来る仕事を探し続けている。Twitter:@zacandred
就職経験ゼロの新卒ノマド、木村拓也さん
働く曜日や時間はとくに決めておらず、やりたいときにやっています。とはいえ締め切りを過ぎてしまうと怒られるので、そこから逆算して、スケジュールに仕事を当てはめていっている感じです。
私の場合、間違いなく仕事よりもプライベート優先であり、生きるために働いているので、仕事以外にやりたいことがあれば優先するようにしています。根を詰め過ぎず、適度にリフレッシュができていることから、仕事のパフォーマンスも高い水準を維持できていると思います。
木村拓也
新卒でフリーランスになった就職経験ゼロ系ノマド。Webメディアのコンテンツマーケティングをしていたが、YouTubeマーケターに移り変わりつつある。40歳までにNPO法人を設立したいので自己研鑽に励んでいる。特に旅行が好きというわけではないので、海外に行っても引きこもりがち。Twitter:@Takuya_3003
ジョージア拠点のノマド女子大生、夢野さん
働く曜日は決めておらず、友達との予定が入ったりしない限りは曜日時間関係なく働いています。まだ駆け出しなので、時間をフルに使ってでもお金を稼ぎたいのが本音です。
今の期間は、「旅をしながら稼ぐ」という自分の理想のライフスタイルを実現するための準備・我慢の期間だと捉えています。加えて、オン・オフの切り替えは難しいです。
作業時間を明確に定めているわけではないので、予定がないかぎり仕事をしてしまいます。かといって効率よく仕事ができているわけではない場合もあるので、時間単価を考えて仕事にかける時間をしっかり決める必要があると思います。
夢野
大学を休学して「ノマドニア」を卒業後、東欧ジョージアでノマド修業中の青学生。国内外問わず旅行が大好きだったため、旅しながら稼げるようになりたくて就活をやめる。学生をしながらフリーランス兼ノマドワーカーを目指している。時間にも場所にもとらわれない生き方を目指して模索中。Twitter:@07yum1
書籍「海外ノマド入門」の中身を覗き見できます
株式会社スラッシュワーカーズ(以下、スラッシュワーカーズ)代表取締役 ルイス前田の著書『海外ノマド入門』が、2023年2月中旬より全国書店・Kindleなどの電子書籍にて販売されました。「好きな場所で暮らせるようになりたい」と思って[…]
連載「海外ノマド入門」の続き
「海外ノマド入門」に載せきれなかった海外ノマド56人の原稿は今後も「海外ノマド」カテゴリーで定期的に更新します。好きな場所で暮らしたいすべての人へ届きますように。
・なぜ、海外ノマドになりたいと思いましたか?
・海外ノマドになることを決めたきっかけは?
・ノマドになる自信がないんだけど、まず何をすればいい?
・海外ノマドを親に反対されましたか?どうやって説得しましたか?
・海外ノマド8人が実践した「英語の勉強方法」
・海外ノマドになる前に絶対に身につけるべき「スキル」
・海外ノマドとして食べていくために「どんなスキルをどれくらい」磨くべきか?
・海外ノマドって「会社を退職してから出発まで何してた?」7人の体験談
・海外ノマドが仕事やプライベートで「退職前にやったほうが良かったことは?」
・ノマドになって生活費が稼げない間のメンタルはどうやって維持していた?
・海外ノマドが収入を増やすためにやっている8種類の「工夫や努力」
・海外ノマドになって「会社員またはバイトの収入を超えたのはいつ」?
・海外ノマドになって収入が減ることへの不安は?どう受け止める?
・ノマドになって最初の仕事はいくらもらえた?その金額に対してどう感じた?
・海外ノマドは毎月どれくらい貯金している?その目的や目標金額は?
・海外ノマドはどんな投資をしている?投資の目的や目標は?
・海外ノマドになって、最も収入の多かった月と少なかった月の差はどれくらい?
・海外ノマドになって一番大きな買い物はどんなもの?
・7人の海外ノマドが滞在先でのリアルな生活費を大公開!
・海外ノマドならでは!?盲点になりがちな意外と痛いノマドの出費
・大小さまざま。海外ノマド6人が教える「支出を減らす工夫」
・海外ノマド5人がたどり着いた「お金の管理」
・海外ノマド中の保険はどうしている?ノマド9人の実例
・0からのスタート。海外ノマドはどうやって仕事を得られる人脈を広げるの?
・SNSのフォロワーが少ないと仕事って取れないですよね?海外ノマド7人の体験談
・海外ノマドとしての最初の仕事は?その後仕事の幅を広げるコツは?
・海外ノマドです。急に仕事が無くなりました。理由と対処法はどうした?
・実は孤独!?海外ノマド8人が感じた「イメージとのギャップ」
・海外ノマドになって一番精神的に辛かったことは?7人の経験談
・10人の海外ノマドが語る「ノマドワークでの困りごと」
・ノマドを辞めたいと思ったことがある?それでも辞めなかった理由は?
・海外ノマドが「正直、会社員のここが良かった」と思ったポイント
1ヶ月で10種類のリモートワークを海外に住みながら体験する「ノマドニア」
ちいさい子どもは習い事や遊びなど、さまざまな経験を経て自分の好きや得意を発見します。しかし、大人になるとそのような機会は失われてしまいます。
ノマドニアは「リモートワークで好きな場所で働きたい」という理想を叶える手段を見つけるための職業体験と、海外移住の体験をみなさまに提供します。