海外ノマド12人が語る世界を旅しながら疲れないコツ

2023.09.26

海外ノマドとして毎月違う国で暮らしているルイス前田です。この度、世界中を旅する海外ノマド56人と「海外ノマド入門」を執筆しました。Googleで調べても載っていない、場所にとらわれずに働くノウハウが詰まっています。

辛いことも、泥臭いことも、海外ノマドの現実を正直に書きました。ぜひ、手に取っていただけたら嬉しいです。

海外ノマド入門ここではない場所で生きていく

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さて、本記事ではここからが本番です。紙面の関係で、海外ノマド入門にどうしても載せきれなかった原稿がたくさんあります。

このまま、Google Driveに眠らせておくにはあまりにもったいないので、無料版「海外ノマド入門」として掲載します。

Webメディアだとスペースに制限がないので、原稿はできるだけ無修正です。ありのままの海外ノマドたちの想いや経験、知恵をお楽しみくださいー！はい、ここまでで導入は終わりです。

1 今回のテーマは「海外ノマドが移動疲れしないための工夫」
2 海外ノマド本の筆者、ルイス前田の場合
3 ドローンパイロットで旅作家のとまこさん
4 夫婦で世界一周を達成した会社員ノマド、大麻翔亮さん
5 就職経験ゼロの新卒ノマド、木村拓也さん
6 会社員ノマドでデザイナーのさあやさん
7 国連加盟国196ヶ国に訪れた、二宮信平さん
8 人材業界から独立したアラサーノマドの荻野祐里香さん
9 88ヶ国90祭りを訪問した奇祭ハンターの平船智世子さん
10 旅行ブロガー＆マーケターノマドの鈴木信さん
11 予備校勤務からWebデザイナーノマドになったharunaさん
12 広告代理店勤務で、会社員ノマドのすぎやまさん
13 砂漠マラソンを5つ走破した冒険家ノマドMaSaToさん
14 書籍「海外ノマド入門」の中身を覗き見できます
15 連載「海外ノマド入門」の人気記事

今回のテーマは「海外ノマドが移動疲れしないための工夫」

旅をしながら仕事もしている海外ノマド。移動で疲れてしまって仕事に集中できなくなっては本末転倒。そこで今回は海外ノマド12人に「移動疲れせずに働くために工夫していること」を聞きました。

海外ノマド本の筆者、ルイス前田の場合

ものすごく疲れます！同じ場所にずーっと滞在すれば移動が減って疲れないのは分かりますが、色々な場所に行きたい。そこで、何年もかけて疲れを減らせるトラベルグッズを選抜しました。

一軍は、Airpodsの最新型、アメリカで人気のネックピロー、Adidasのスウェットパンツ、NorthFaceのジャケットです。Airpodsで騒音を抑え、ネックピローで首を支え、AdidasとNorthFaceで身体を包めば、ほとんどの移動には打ち勝てます。でも、たまに負けてます。

Apple AirPods（第3世代）

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ルイス前田
1人10職で83ヶ国を旅しているノマドワーカー。大学時にニューヨーク留学と世界一周を経験。旅仲間と一緒に株式会社TABIPPOを起業し、旅行メディアの編集長を務める。現在は株式会社スラッシュワーカーズの代表を務めながら、海外ノマド体験「ノマドニア」を世界5ヶ国で運営中。Twitter：＠NY_ruisu Instagram：@louis_nomad

ドローンパイロットで旅作家のとまこさん

「旅」を細分化すればひとつの要素が「移動」になりますね。旅をするなら移動から受ける影響は甘んじて受け入れてください（笑）。工夫はノマドスタイルではない仕事の疲れを癒すのと同じです。

疲れたら移動中でも小さくストレッチしたり、時間があけばサウナに寄ったり。旅人の特権で、異国情緒あふれる癒しスポットに行ってみるのは最高ですね。

とまこ
小学5年の時にカムチャツカ半島に行く夢を見て旅に憧れる。バックパッカー、秘境ツアーコンダクターを経て作家活動。突然ドローンにはまり国内外で延々飛ばし続け、各地・各企業のPRやPVなどを手掛ける。『離婚して、インド』（幻冬舎文庫）『世界の国で美しくなる！』（幻冬舎）など著書12冊。Twitter：＠h723_

夫婦で世界一周を達成した会社員ノマド、大麻翔亮さん

逆に、働いてるが故に移動している時間を有効活用できて疲れなくなった気がします。

ノマドになる前は10時間の飛行機移動やバス移動はとても苦痛で、あまり興味のない映画を見たり、本を読んだりしていました。今はWi-Fiがなくてもできる仕事を、移動時間に当てることで時間を有効活用＆移動時間以外は観光などを全力で楽しめるようになりました。

大麻翔亮
2021年に予算500万円で夫婦で世界一周をスタート。学生時代に休学をし、1人で世界を放浪した後「いつか夫婦で世界一周をしたいけど、安定した収入もほしい！」と思い、転職を通して旅をしながら稼げる仕事に挑戦。HP制作やSNS運用、動画編集などをしながら1年間で29ヶ国を旅している。Instagram：＠tabisuke_98

就職経験ゼロの新卒ノマド、木村拓也さん

とても疲れるので、極力移動しないようにしています。ノマドワーカーだからといって、常に移動をしていなければならないというわけではないため、気が向いたときに移動するくらいのスタンスでいるのがちょうど良いのではないでしょうか。

また移動をすると、ネットが繋がらなかったり、ホテルまでたどり着けなかったりと、トラブルが発生しがちなので、移動日には極力仕事をいれないようスケジュールを組んでいます。

木村拓也
新卒でフリーランスになった就職経験ゼロ系ノマド。Webメディアのコンテンツマーケティングをしていたが、YouTubeマーケターに移り変わりつつある。40歳までにNPO法人を設立したいので自己研鑽に励んでいる。特に旅行が好きというわけではないので、海外に行っても引きこもりがち。Twitter：＠Takuya_3003

会社員ノマドでデザイナーのさあやさん

頻繁に移動すると疲れるので、最低でも3泊は同じ都市に滞在するようにしています。同じ宿に2週間以上いることもあります。

長距離移動の時のおすすめアイテムは、足のむくみを軽減する着圧ソックスです。アイマスクやネックピローも自分に合うものを見つけると楽です。国によりますが、タイの寝台列車はフルフラットで寝れて、目が覚めると移動が完了してて快適でした。

さあや
大学で経営を学んだ後、Webデザイン専門学校を経てWeb制作会社にデザイナーとして就職。社長に直談判し、会社員ノマドとして海外でのリモート生活を叶えた。ディレクション、コーディング、動画制作、ナレーションなどを担当。趣味は旅、ピアノ、カメラ。実家には保護猫3匹。Twitter：＠saaya_journey

国連加盟国196ヶ国に訪れた、二宮信平さん

海外にいるときはほぼ移動ですが、そもそもバックパッカー時代から移動ばかりだったので慣れでしょうか。疲れは全くありません。日本にいてもショップはお休みでも「休む」という日はゼロでショップ定休日の土日も遊びや仕事にフル回転です。

工夫ではなくこちらも習慣ですが、よく寝ることに限ります。夜9時くらいから朝6時くらいまで完全熟睡の影響からか、若いころから毎日フル回転は持続できています。

二宮信平
拠点は日本だが、「旅する雑貨屋コパカバーナ」と称して世界中のエスニック雑貨を販売するネットショップを経営し、年に半分～200日くらいは海外へ。以前は運営を友人に任せていたのでほぼ不労所得だった。国連加盟全て196ヶ国を旅し、世界全ての国と地域制覇まで残り7地域。Instagram：@amazonian_shimpei

人材業界から独立したアラサーノマドの荻野祐里香さん

ぶっちゃけ疲れますし、めんどくさいです（笑）私はフライト直後にミーティング予定が入っていたりするとソワソワ落ち着きません。最近はソワソワしなくてもいいように、クライアントを気にしなくていい土日や平日早朝や夜に移動したり、フライトの前後2日はスケジュールを入れないようブロックしています。

カツカツのスケジュールを組んでしまうと仕事も観光も楽しめなくなってしまうので、今はうまくコントロールしています。

荻野祐里香
30歳で脱サラしたノマド。会社員時代は人材業界で7年間営業を経験。ジョージアからノマド生活をスタートさせ、笑ってコラえて！でジョージアレポーターを務める。現在は「ノマドニア」運営、採用支援、コーチングなどに従事。無類の焼酎好きであり、焼酎インフルエンサーを夢見ている。Twitter：＠yuri_gerbera

88ヶ国90祭りを訪問した奇祭ハンターの平船智世子さん

疲れません！疲れるようなカツカツな移動スケジュールを組まなければ、たまにの移動はいい気分転換になるとおもってます。「荷物が多くて移動が億劫」といった疲れを想定しているのであれば、日頃からの断捨離を！自分が把握できる範囲の所有物であれば、物理的にも心理的にも身軽に移動ができるはず＾＾

移動も仕事中も常に座りっぱなしの状態が続くことが多いので、むくみ防止グッズはかかせないです～TT

平船智世子
2013年からお祭り巡りをコンセプトに世界一周。2018年にはVRとARを取り入れた個展「VRで巡る！世界の奇祭展」を主催。これまでに地球4周、88ヶ国、計90祭りを訪問し、非日常的なお祭りを各メディアで発信中。著書に『いつか行きたい朝鮮ガイドブック～これで不時着しても大丈夫』。Twitter：＠tailovene

旅行ブロガー＆マーケターノマドの鈴木信さん

陸路移動はそこまで疲れないのですが、空路移動が空港〜街移動やチェックインなどの手続きがあるため、とても疲れます。陸路移動をするときには最短1泊程度でも問題ないのですが、空路移動をするとなると、前後同じ場所で最低でも3泊した方がバタバタせず、楽しめるんじゃないかなと思います。

また陸路移動中は仕事をするのですが、空路移動は息抜き＆休憩時間と割り切っています。また、機内でしっかりと寝るためにアイマスク＋ノイズキャンセリング付きのイヤホンは手放せません。

鈴木信
43ヶ国渡航の旅ブロガー×旅行会社のWebマーケター×メディアディレクター。会員数1200人超のオンラインスクールのブログ講師も担当している。仕事も海外も大好きなので、海外ノマドは生きがい。やりたいことはヨーロッパでアイランドホッピングと全米全豪全英全仏オープン制覇。Twitter：＠worldtips0106

予備校勤務からWebデザイナーノマドになったharunaさん

ノマドいうと、たくさんの場所を数日単位で移動するイメージがあるかもしれませんが、そんなスタイルだけじゃありません。私は多くの国に行くことよりも、その土地で暮らす生活スタイルが好きなので、ひとつの国に1ヶ月以上滞在することが多いです。

ホテルなら1週間以上、Airbnbなら1ヶ月単位で予約します。過去には、同じホテルに1ヶ月滞在したことも。ふつうに生活して、1ヶ月ごとに場所を引っ越すような感覚で暮らしています。

haruna
本業はWeb/UIデザイナー。その他、講師をやったり、文章を書いたり。新卒で予備校に就職し、21歳で独立。同時に家を手放し、アドレスホッパーに。現在はデザイン事務所や開発会社など複数の会社に所属しながら暮らしの拠点となる国を探し続けている。サウナとワインと音楽が好き。Twitter：＠Haruna_F1207

広告代理店勤務で、会社員ノマドのすぎやまさん

私は移動が多いと疲れてしまうタイプなので、1つの国、街での滞在は短くても1週間～としています。なので「旅」をしているよりは「暮らし」ながらノマドで仕事をしているイメージが近いです。

ただ、世の中には移動が苦にならないといって満員電車で6時間の移動で旅をしている人もいたり、移動時間でインスピレーションが湧く旅人もいたりするので、まずは自分のタイプを知ることから始めてみてはいかがでしょうか。

すぎやま
広告代理店に勤務しながら、メディア編集長を兼務する会社員。リモート勤務をいいことに各地を飛び回り、面白い人を探している。ヨーロッパ留学経験を基に各国の友人に会いに行っているので日本にいたりいなかったり。「場所にとらわれない働き方」や「暮らしながら旅をする」がモットー。Twitter：＠tabi_macska

砂漠マラソンを5つ走破した冒険家ノマドMaSaToさん

その土地の「カフェ巡り」を楽しんでいます。２、３泊して移動することが多いのですが、新しい場所で作業しやすいカフェを見つけることができたら、とても楽しいです。

あと、その土地での新し友達ができると、再会できる楽しみもあります。移動することで、自分の帰りたい場所も増えていくことが醍醐味です。そういった「移動することの楽しみ」を見つけることができると、ワクワクしながら働くことができます。

MaSaTo
「世界は僕らの学校だ！」と、2年半かけて世界一周をやり遂げ、これまで103ヶ国を旅した冒険家。サハラマラソン250kmや南極マラソンなど、世界の砂漠マラソンも5つ走破。「わたしをつくる冒険」を掲げて「自分色に輝きたい学生」と一緒に冒険する世界一周大学の校長をしている。Twitter：＠masato_tabi